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エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

狭山湖が好き

2014年06月19日 | ポエム
狭山湖が好きである。
突堤を境に、多摩湖と狭山湖に別れるのだけれど狭山湖の方が静かである。



最も、この突堤自体が名所だから緑と水のある風景は見応えがある。
静かで、緑滴る大気は清浄である。



緑と、水の境目は深く沈黙している。
その沈黙の気配が良い。



湖畔の四阿(あずまや)では、小さな雀たちが遊んでいる。
その鳴き声も可愛らしい。







「風涼し四阿からの湖の色」







多摩湖は訪なう人々が多いけれど、狭山湖はそれに比すれば少ない。
歩いても、ほんの少し。

そのほんの少しが・・・人の足を遠のかせる。
自然を守るのには、その距離こそが必要なのである。

狭山湖に出掛け、四阿で弁当を認(したた)める。
湖面は、鏡のようにあなたを映す。
あなたは、湖面に溶け込んで豊かに沈黙する。



        荒 野人