エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

雨・・・降りこめらるる

2013年04月03日 | ポエム
花散らしの雨と云うけれど、今日の雨はそんな優雅なものではない。
強い風、強い雨のダブル・パンチである。

この風雨、ぼくは閉じ込められている。
外出は遠慮して、二階の窓から視線の範囲を写した。



雨の姿を写し取るのは難しい。
切り取るのは更に難しいのである。

何かに託して写す以外無いと思えるのである。







「強い風花散らしと云う強い雨」







蔦の若葉が濡れている。
蔦の絡まるチャペルは、ぼくの連想の中では信州の「碌山美術館」以外は無い。



けれども、碌山美術館は壁に蔦が絡まっている訳ではない。



佇まいが、そう記憶に留められているのである。
この雨は、信州にも降り注いでいるのだろうと思う。



同じ天の下である。



      荒 野人