アセロラの花なんてめったに見られませんね。
コーヒーの実も木に生っているのは見られませんね。
そんな珍しい花と実をご覧に入れたいのである。
木蓮の蕾は、次第に膨らみ始めている。
春はまだ浅いけれど、植物たちは準備に余念がないのである。

青空に良く似合う。

それに加えて、産毛が暖かそうでこちらの気持ちまでホッコリしてくるのである。

木蓮の産毛かすめる陽射しかな 野 人

コーヒーの実が生っている様は連想が遠くブラジルに飛ぶ。
アフリカのキリマンジャロだとか、あるいは中米コスタリカだとか南米諸国にも珈琲の産出国は多い。
多いけれど、なぜかぼくにとっての珈琲はブラジルなのである。

紅く熟しつつあるコーヒーの実。
この実から、あの琥珀色の珈琲が抽出される。
香り立つ香りと、ユラユラと揺れる紫煙のような湯煙。

こうして実を見ていると、コケテッシュな幼い少女のようであり、いたずら好きな乙女のように思える。

朝まだきどこかの家で珈琲淹るる 野 人

さて、これがアセロラの花である。
なんと可愛らしいのであろうか!
ぼくはこの花に恋してしまった。

アセロラの淡き花弁は春の野か 野 人

ぼくは、二日間この花に会いに行ってしまった。
おそらくもう花は、枯れてしまっているだろう。
だが、アセロラとは今年二度目の出会いであった。
実を口に含めば、おそるべき酸味に襲われるのだけれど花はたおやかに揺れ、庇護したくなるような可憐さである。
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荒 野人
コーヒーの実も木に生っているのは見られませんね。
そんな珍しい花と実をご覧に入れたいのである。
木蓮の蕾は、次第に膨らみ始めている。
春はまだ浅いけれど、植物たちは準備に余念がないのである。

青空に良く似合う。

それに加えて、産毛が暖かそうでこちらの気持ちまでホッコリしてくるのである。

木蓮の産毛かすめる陽射しかな 野 人

コーヒーの実が生っている様は連想が遠くブラジルに飛ぶ。
アフリカのキリマンジャロだとか、あるいは中米コスタリカだとか南米諸国にも珈琲の産出国は多い。
多いけれど、なぜかぼくにとっての珈琲はブラジルなのである。

紅く熟しつつあるコーヒーの実。
この実から、あの琥珀色の珈琲が抽出される。
香り立つ香りと、ユラユラと揺れる紫煙のような湯煙。

こうして実を見ていると、コケテッシュな幼い少女のようであり、いたずら好きな乙女のように思える。

朝まだきどこかの家で珈琲淹るる 野 人

さて、これがアセロラの花である。
なんと可愛らしいのであろうか!
ぼくはこの花に恋してしまった。

アセロラの淡き花弁は春の野か 野 人

ぼくは、二日間この花に会いに行ってしまった。
おそらくもう花は、枯れてしまっているだろう。
だが、アセロラとは今年二度目の出会いであった。
実を口に含めば、おそるべき酸味に襲われるのだけれど花はたおやかに揺れ、庇護したくなるような可憐さである。


荒 野人