トランプ大統領候補の暗殺未遂事件。
この写真がピューリッツァー賞の候補になるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/9e/f848959f1d665c069ef07fbadb376074.jpg)
星条旗をバックに血を流しながら拳を突き上げるトランプ氏。
守っているSPのひとりが女性。
いろいろ象徴的な1枚だ。
さてトランプ氏。
この出来事を使って、さまざまな『物語』を作っている。
・不法移民のデータのスクリーンを確認するために右を向いて自分は助かった。
→神は自分の不法移民の政策を支持した。
・自分は銃撃を免れて生きている→神は自分に味方している。
僕はどうかと思うが、この『物語』を信じる人もいる。
日本の安倍信者さんの間ではこんな話が流れた。
・トランプ氏は親友の安倍さんが傍にいるのを感じて右を向いた。
→安倍さんは親友のトランプ氏を助けた! 安倍さん、すごい!
今回の銃撃事件がトランプ氏の自作自演だとは思わないが、
為政者はこうして『物語』を作っていく。
自分自身を神格化していく。
……………………………………………………………
過去、報道写真は世界に衝撃を与え、世論を動かしてきた。
・スペイン内乱を撮ったロバート・キャパの『崩れ落ちる兵士』
・太平洋戦争の『硫黄島の星条旗』
・映画にもなったユージン・スミスの水俣病の写真『入浴する智子と母』
・スーダンの『ハゲワシと少女』
・ベトナム戦争の『静かな雨 静かな時』
・ピューリッツァー賞を取った『浅沼社会党委員長の暗殺』
このように1枚の写真は人々に衝撃を与え、世界を動かす。
まさに「百聞は一見にしかず」だ。
ただ『崩れ落ちる兵士』と『硫黄島の星条旗』は「やらせ」らしい。
作家の沢木耕太郎氏は『崩れ落ちる兵士』について次のように分析している。
「キャパはユダヤ人だったからドイツを嫌っていて『崩れ落ちる兵士』を撮った」
『硫黄島の星条旗』は戦意高揚のために意図的に撮られた。
映画『硫黄島からの手紙』には「やらせ」の描写がある。
このように写真はときどき嘘をつく。
世論を誘導しようとする。
現在はフェイク動画やフェイク画像が山のようにある時代だから
情報の取捨選択には注意を払わなければならない。
石丸伸二現象を起こした『切り抜き動画』にも要注意。
良い所だけ切り抜かれて、都合の悪い所はカットされている可能性がある。
あとは前段で書いた、権力者が作る『物語』。
権力者の『物語』を安易に信じて、「この人はすごい人だ」と思うのはとても危険だ。
これが「信仰」みたいになると完全に盲目になる。
考えてみると、世界のほとんどの宗教は『物語』で語られている。
キリスト教しかり、イスラム教しかり、仏教も経典は『物語』だ。
理由は『物語』の方が人々の心に届きやすいからだろう。
権力者の作る『物語』を信じて盲目的になるのはやめよう。
※関連サイト
「ピューリッツァー賞の写真部門」
この写真がピューリッツァー賞の候補になるらしい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/04/9e/f848959f1d665c069ef07fbadb376074.jpg)
星条旗をバックに血を流しながら拳を突き上げるトランプ氏。
守っているSPのひとりが女性。
いろいろ象徴的な1枚だ。
さてトランプ氏。
この出来事を使って、さまざまな『物語』を作っている。
・不法移民のデータのスクリーンを確認するために右を向いて自分は助かった。
→神は自分の不法移民の政策を支持した。
・自分は銃撃を免れて生きている→神は自分に味方している。
僕はどうかと思うが、この『物語』を信じる人もいる。
日本の安倍信者さんの間ではこんな話が流れた。
・トランプ氏は親友の安倍さんが傍にいるのを感じて右を向いた。
→安倍さんは親友のトランプ氏を助けた! 安倍さん、すごい!
今回の銃撃事件がトランプ氏の自作自演だとは思わないが、
為政者はこうして『物語』を作っていく。
自分自身を神格化していく。
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過去、報道写真は世界に衝撃を与え、世論を動かしてきた。
・スペイン内乱を撮ったロバート・キャパの『崩れ落ちる兵士』
・太平洋戦争の『硫黄島の星条旗』
・映画にもなったユージン・スミスの水俣病の写真『入浴する智子と母』
・スーダンの『ハゲワシと少女』
・ベトナム戦争の『静かな雨 静かな時』
・ピューリッツァー賞を取った『浅沼社会党委員長の暗殺』
このように1枚の写真は人々に衝撃を与え、世界を動かす。
まさに「百聞は一見にしかず」だ。
ただ『崩れ落ちる兵士』と『硫黄島の星条旗』は「やらせ」らしい。
作家の沢木耕太郎氏は『崩れ落ちる兵士』について次のように分析している。
「キャパはユダヤ人だったからドイツを嫌っていて『崩れ落ちる兵士』を撮った」
『硫黄島の星条旗』は戦意高揚のために意図的に撮られた。
映画『硫黄島からの手紙』には「やらせ」の描写がある。
このように写真はときどき嘘をつく。
世論を誘導しようとする。
現在はフェイク動画やフェイク画像が山のようにある時代だから
情報の取捨選択には注意を払わなければならない。
石丸伸二現象を起こした『切り抜き動画』にも要注意。
良い所だけ切り抜かれて、都合の悪い所はカットされている可能性がある。
あとは前段で書いた、権力者が作る『物語』。
権力者の『物語』を安易に信じて、「この人はすごい人だ」と思うのはとても危険だ。
これが「信仰」みたいになると完全に盲目になる。
考えてみると、世界のほとんどの宗教は『物語』で語られている。
キリスト教しかり、イスラム教しかり、仏教も経典は『物語』だ。
理由は『物語』の方が人々の心に届きやすいからだろう。
権力者の作る『物語』を信じて盲目的になるのはやめよう。
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