平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

黒い十人の女 第7話~壮絶な女の戦い! お前か、私のツラにヒザ蹴り喰らわせたのは!?(笑)

2016年11月12日 | 恋愛ドラマ
 女同士の戦いが凄まじい!(笑)

 不倫をバラされたことで離婚になった卯野真衣(白羽ゆり)とバラしたことで真空跳びヒザ蹴りをくらいむち打ち症になった弥上美羽(佐藤仁美)はこんなふうに罵り合う。
「お前か? こないだ私のツラにヒザ蹴りを食らわせたのは!」
「てめえこそ人の家庭ぶち壊しやがって!」
「はあ? 不倫してるくせに、てめえの家庭だけ無傷だと思ってんじゃねえぞ!」
「今度は今度はコルセットじゃすまねえぞ!」
「おおっ、やって見ろ! 不意討ち野郎!」

 前回は、神田久末(成海璃子)と文坂彩乃(佐野ひなこ)がプロレス技を駆使して大ゲンカ!
 ブレンバスター!!
 腕ひしぎ逆十字!!
 アリキック!!

 いいのか? 女優さんたちにこんなことさせて!(笑)
 見ている方は面白いけど。
 この作品で描かれているのは、男性なら密かに抱いている〝女性の怖ろしさ〟である。
 表面的には普通に接していても、裏では、
「あの婆ぁ、許せねえ!」
「あの婆ぁ、仕切り悪くて仕事できねえよな!」
 と悪口を言って盛り上がり、
 周囲にはわからないように、足を踏み、水を掛け、カチンコで殴り、焼きゴテをあてる!
 そして、最終的には、真空跳び膝蹴り!
 これが脚本を書いているバカリズムさんの女性観?
 何となく理解できる。
 うん、きっとそうだよ。

 十股の不倫男・風松吉(船越英一郎)に対する愛憎も生々しい。
 こんな男とつき合っていたらダメだとわかっているのにやめられない。
 別れを切り出しても言いくるめられてしまう。
 別れを告げられると追いかけてしまい、捨てられそうになると泣き出す。
〝恋愛は熱病のようなものだ〟とシェイクスピアは言ったが、まさに彼女たちは熱病にかかっている。
 冷めた目で見れば、松吉は〝ただのおっさん〟なのだが、彼女たちにはそう見えない。

 人間はこうして生きていくのだ。
 愛憎、熱病、幻想、行き違い、不理解、理解、怒り、争い───これが人間のむき出しの姿なのだ。
 もしシェイクスピアが現代に生きていたら、「黒い十人の女」のような芝居を書くのではないか?
 ……………

 テレビ業界の裏側も描かれた。
 ドラマ「淡い三人の男」は視聴率4.6%で惨敗。
 スタッフはキャスティングが弱い、脚本がダメだと責任を他人に押しつけ、役者は始めから乗り気でなかったと言い訳する。
 テコ入れは〝猫〟と〝温泉〟と〝グルメネタ〟を出すこと!(笑)
 挙げ句の果てには、〝幕末にタイムスリップ〟!(笑)
 そして名言。
「視聴率をとれるドラマが面白いドラマで、面白いドラマが視聴率をとるわけではない」

 佳代さん(水野美紀)もなぁ。
 ただのエキストラに近い喫茶店のウエイトレスなんだから、役作りし過ぎ!(笑)
 ウエイトレスが社員かアルバイトかにこだわったり、ポーズをとったり、わざとコケたり、余計な芝居を入れ過ぎ!(笑)
 僕も、エキストラのバイトをしていたから気持ちはわかるんですけどね!


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