平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

トクサツガガガ 第6話~叶とお母ちゃんがついに激突! 『ラブキュート』の名言もさく裂! 「泣き虫だけど、弱虫じゃないわ!」

2019年02月23日 | その他ドラマ
 エンディングの特撮シーン、力が入ってたな。
 シシレオーとゲンカ将軍が剣を交えて火花を散らす!

 一方、現実の世界でも、仲村叶(小芝風花)とお母ちゃん(松下由樹)がついに激突!
 ネタバレになるので詳しく書かないが、まさかここまでやって来るとは!
 この作品は基本コメディなので適度にぶつかり合って、何となく理解し合って、無難にまとめて来ると思ってた。

 まあ、お母ちゃんの主張もわかる。
 お母ちゃんは女手ひとつで叶たちを育ててきた苦労人で現実の厳しさを知っている。
「こんなロクでもないこと!」
「こんなもの大事にして何になるのよ!」
 基本オタクの行為は現実で何の役にも立たないことですからね。
 現実主義者のおかあちゃんにとって理解できないことだし、もっと他のことにエネルギーを使ってほしいと思うのも無理はない。
「30過ぎたらもらい手がなくなるのよ」
 というのもリアルで、特オタをやめようとしていた吉田さん(倉科カナ)あたりの意見を聞きたい所だ。

 でも、叶にとって『特撮』はアイデンティティなんですよね。
 これを失くしてしまったら自分が自分でなくなる。
 現実の困難にぶち当たって叶はしばしばエマージェイソンやシシレオーに意見を求めるけど、叶にとって特撮ヒーローは心の拠り所。
 そして、吉田さん、北代さん(木南晴夏)、みやびさん(吉田美佳子)たちとのかけがえのない思い出もできた。

 お母ちゃんの言う『現実の厳しさ』や『未来の不安』もわかるけど、大切なのは、今、自分が心から楽しいと思えることをやることじゃないかなあ。
 叶の兄ちゃん(渡部豪太)が言っていた「お母ちゃんは自分のできなかった人生を娘に与えようとしている」というのは、価値観の押しつけでエゴだしね。

 

 前半と中盤はギャグと名言がいっぱい。

「吠えてもらっていいですか?」w
「あとは変身してくれたら完ぺきなんだけど」w
「泣き虫だけど、弱虫じゃないわ!」←『ラブキュート』見てみてたいっ!w
「全然わからないけど、繁殖期に大量発生する赤ガニかと思ったわ」←北代さ~んw
「オタクの私には彼氏とか結婚もすべてファンタジーの世界ですから」w
「兄ちゃんの作戦」「割烹次ろう ジャンル #高級」w


 さて次回は最終回。
 吉田さんの件といい、第4話の残業の時のせりふといい、すべてが上手く絡み合った構成だなあ。
 お母ちゃんとの亀裂はすこしずつ埋めていく形になるのかな?


※関連サイト
 第6回 #トクサツガガガ 視聴者の心臓が痛くなる(togetter)


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2 コメント

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キツい回 (TEPO)
2019-02-23 18:04:41
ラスボス戦は二話セットということで最悪の修羅場まで突っ走って終わった「前編」、ハッピーエンド好き(各話ごとでも)の私にとってはキツい回でした。

>「お母ちゃんは自分のできなかった人生を娘に与えようとしている」
「愛」の名のもとでの完全支配。
昭和の「教育ママゴン」に見られるような古典的 negative great mother。
傍目には間違った愛し方であることは明白なのですが、
>女手ひとつで叶たちを育ててきた苦労人
としての生き方を全否定されたわけで、お母ちゃんの側も随分と傷ついたことでしょうね。

>「30過ぎたらもらい手がなくなるのよ」というのもリアルで、特オタをやめようとしていた吉田さんあたりの意見を聞きたい所だ。

この辺の感覚も「昭和のお母ちゃん」なのですが、吉田さんについて私は思い違いをしていたようでした。
私は第二話の吉田さん、単純に年齢のために特オタ卒業を考えていたところ、叶と出会って気を取り直したのだと考えていました。
しかし、彼女の特オタ卒業の背景には今回登場した彼氏の存在があり、写真関係への転職計画とも結びついた人生設計があったらしいことが判明しました。
吉田さんはやはり特オタ卒業を考え続けていたと考えると、彼女がユキちゃん狩りに熱心だったことも頷けます。
「自分に代わる仲間」を叶に用意してあげたかったのでしょう。

ところで、彼氏が吉田さんの特オタ趣味に理解を示しているか否かが問題です。
ダミアンがまさにその点を追及してしまいましたが、もしも彼氏にその理解がないとしたならば、「ダミアンとセット」の叶は、まさにかつてみやびさんが北代さんにしてしまったのと同じことをしてしまったことになります。
その場から逃げるようにして去って行った吉田さんの反応は、この最悪の事態を暗示しているように思えます。

本来なら一番頼りになる味方である筈の吉田さんとこのような形で切れてしまった状態の叶はダブルパンチのピンチ。
北代さんとは親しくなったと言っても「繁殖期に大量発生する赤ガニ」ですからね。(笑)

ここまで追い込んだ以上、次週は爽快かつ感動的な大団円を期待したいところです。
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吉田さんのバックボーン (コウジ)
2019-02-24 10:00:29
TEPOさん

いつもありがとうございます。

子供にとって母親の過度な愛情は重くなる時がありますよね。
一方、僕なんかはそうなんですが、母親を亡くしてみると、それが実に有り難かったと思ったりする。
今回の叶とお母ちゃんのことは、ふたりが深くわかり合えるきっかけになるといいですよね。

吉田さんの件、深い洞察ですね。
吉田さんのオタ卒は年齢的なものだけでなく、彼氏や写真家としての将来設計も原因だった。
僕は気づきませんでした。
吉田さんは、尻好きであったり、特撮のDVDボックスを持ち歩いていたり、『おかしな人』という設定でしたが、しっかりバックボーンがあったんですね。
今回の件で、人物が深まりました。

北代さんは、基本「毒舌キャラ」ですしね。
相手に「毒舌」を言えることこそが、彼女にとって心地よい関係なんでしょう。
一方、特撮映画鑑賞につき合ってくれますし、いざという時は相談に乗ってくれそうですし、いい感じの距離感の人物ですよね。
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