平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

バカですか?~経団連・十倉会長「社会保障のために消費税などの増税から逃げてはいけない」①

2023年09月20日 | 事件・出来事
 経団連の十倉雅和会長、いはく。
「若い世代が将来不安なく、安心して子どもを持つには全世代型の社会保障改革しかない。
 それには消費税などの増税から逃げてはいけない」


 出たよ、増税! どんだけ搾り取れば気が済むんだ?
 この発言に対してネットでは怒りと怨嗟の声。
 というわけで、ネットの賢人たちの声と僕なりのコメントをしていこうと思う。

 消費税上げたら消費も減るだろう
 経団連は消費して欲しくないようだな、よろしいw


 そのとおり。
 消費税を上げるってことは国民の使えるお金を少なくするってことだ。
 結果、消費が冷え、経団連の皆さんの商品も売れなくなる。
 つまり自分で自分の首を絞めることになるのだが、経団連は国内市場を棄てているのかね?
 というわけで経団連の皆様には以下の言葉を贈ろう。

 消費税は廃止でよろしい。
 国民は高い商品からドンドン買っていくだろう。
 大型バイク、高級車、家、マンション、高額家電…。
 消費税廃止で10%安くなれば、高額商品の方がお得感があるから。


 そのとおり。
 減税すれば皆がお金を使い、商品が売れて市場が活性化して、結果税収があがるんだけどな。
 どうしてこれに気づかない?
 少子化対策については──

 安心して子供を持つために増税?
 消費税導入して消費を冷やし続け子どもたちが減っていった30年だが


 そのとおり。
 財布に余裕がないから、みんな、子供を持とうとしないんだよ。
 だって子供を育てるって責任の要ることだからね。
 子供に惨めな思いをさせたくないし、しっかりした教育を受けさせたいと思うのが親心。

 だから、最初にむしり取って、後で配る
 という発想はやめなさいっての。


 ほんと、それ。
 子育て支援のために税金を配る。
 これはいいことかもしれないが、一方で消費税を取ったら元も子もない。
 仮に子育て支援で1万円もらっても、消費税UPで1万円払ったらプラスマイナス・ゼロだ。

 だから、余計なことをせずに減税すればいいんだよ。
 集めて配るんじゃなくて、減税して配る。
 この方が国民一律で、不公平感もない。

 税金を払うのがどうしても嫌な人間は日本から出ていきましょうね
 それが国のためなんだから日本人として俺は喜んで払うよ


 これには反論させてもらう。
「それが国のためなんだから日本人として俺は喜んで払うよ」
 では、その「国」とは何なのか?
 経団連などの上級国民様と税金をチュウチュウ吸うハイエナのことだ。
「国」という言葉に欺されてはいけない。
 上記のような発言者のことを『肉屋を支持するブタ』と言う。
 自分は殺され食われる存在なのに主人に尻尾を振っている。

 社会保障は老人、病人、障害者等の既得権益ではありません。

 これにも反論させてもらう。
 自分たちの税金が高いのは、高齢者・病人・障碍者がいるからだという論理。
『若者VS高齢者』
 という対立をつくって自分たちへの批判を逸らそうとしている。
 その自分たちというのは「税制で優遇を受けている大企業」や「税金に群がる既得権者」だ。
 だから本当の対立軸は、わかりやすい言葉で言うと──
『一般国民VS上級国民』だ。
 上の連中はこれに気づかれることを怖れている。

 さて今回はここまで。
 次回はなぜ経団連が消費税増税を望むかを書いていきたい。


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4 コメント

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受験と増税とムダ (2020-08-15 21:07:49)
2023-09-21 05:38:36
実は、今の日本の偉い人って、世の中を受験みたいに考えているのかもしれません。もっとも、目的は志望校合格ではなく、「税収アップ」や「ウチの会社の収益アップ」ですけど。
その「税収アップ」「ウチの会社の収益アップ」のためにはどう世の中をいじればいいか、ひたすらそれを考えるわけです。ただし、それ以外のことはムダだから視野に入れません。
庶民にも生活があって、その生活が破壊されると現実には税収は望めないわけですが、そういった考えはムダだから視野に入れません。
つまり、受験生はムダなことはしません。要領よく最小限の労力で受験突破を目指します。

ただ「あるものごとを視野に入れる」「視野に入れない」「視野に入れる場合どう認識するか」といった考え方は、20世紀以降の現代の西洋哲学ではかなり重視されるそうです。
日本は法の支配による西側社会の一員だそうですが、西側の政治家や財界人と話をしようと思うと「増税にあたり、なぜ納税者の生活を視野に入れないのか」は、問われるかもしれませんね。その問いにどう答えるんでしょうか。
もし「そんなことを考えるのはムダだから」と答えたら、どうなることか…
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人間は自分の見たいものしか見ない存在 (コウジ)
2023-09-21 08:38:42
2020-08-15 21:07:49さん

いつもありがとうございます。

結局、人間って「自分の見たい現実のみを見る存在」なんですよね。
それは僕も含めて。

経団連の十倉会長に見えているのは、自分のまわりの現実。
おそらく庶民の暮らしは通り過ぎる景色としては見えているでしょうが、ただそれだけ。

人間は自分の見たいものしか見ない存在。
だからこそ反対意見や「王様はハダカだ」と言ってくれる存在が必要なのですが、大抵の人は耳を傾けませんよね。
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自然科学だけが科学? (2020-08-15 21:07:49)
2023-09-22 06:38:19
>結局、人間って「自分の見たい現実のみを見る存在」なんですよね。

だからこそ、人間を科学的に分析する学問が必要なんです。それが人文科学や社会科学です。
ところが、日本社会においては、科学は自然科学だけです。
「文系は役に立たない、理系教育の充実を!」といった態度が、どれだけ日本をトンチンカンにしたか…

あと、前述しましたが、受験勉強ですね。
勉強と言えば「傾向と対策」と考える人があまりにも多いわけです。優等生気質であるほど「あれ、これってなんか面白そう」という動機での勉強がなくて、知性面はかえって痩せているわけです。
しかも、そういう「痩せた知性の人」が、自分自身をアタマがいいとうぬぼれると、目も当てられなくなります。

本当に、この国はどっちの方角に転がっていくんでしょうかね…
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人生や社会に正解はない (コウジ)
2023-09-22 08:25:32
2020-08-15 21:07:49さん

「傾向と対策」
人生や社会に「正解はない」ので、「傾向と対策」では対処出来ないことが多いんですよね。

例えばインボイス。
インボイスで見込まれる税収は2500億だそうですが、インボイス導入にかかる費用は4兆だとか。

例えば原発処理水放出。
政府にとって、中国の禁輸措置は想定外だったらしい。

例えば大阪万博。
夢洲の軟弱基盤に加えて、輸送ルートが不十分、円安による物価高騰、人材確保の困難……。

たとえばマイナ保険証。
現場は対応できず不具合が連発。

上の人間が頭の中だけで考えているから、こうなるんですよね。
彼らは末端の現実を彼らは知りません。
おっしゃるとおり、机上の受験勉強で解答を出しているからこうなるのかもしれませんね。
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