平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

相棒 「14歳」~天下りは官僚制度を守るための必要悪です

2014年10月23日 | 推理・サスペンスドラマ
 動機をどう捉えるかによって事件の様相が変わってくる話ですね。

 伊丹(川原和久)は、動機を<過去のイジメ事件の脅迫>に拠るものと推理した。

 右京(水谷豊)は、動機を<学園の不動産取得に関する脅迫>に拠るものと推理した。

 捜査には、伊丹のような<思い込み><決めつけ>は禁物なんですね。
「何となく」という意味不明な証言をしたせいもありますが、最初から高宮信一(山崎銀之丞)が犯人だと決めつけて捜査している。
 高宮が犯人であることを立証するために証拠を集めている。

 一方、右京さんは<決めつけ>を排除して、まず情報を集める。
 今回、集めた情報は、
 <高宮が文科省の官僚であること><学園長の天下り><文科省の補助金><中居太が不動産業者であったこと><学園の不動産取得があったこと>。
 これらから真相を導き出した。

 享(成宮寛貴)が中居の足取りを追った過程も面白かった。
①新馬場の駅で防犯カメラに撮られた中居の映像。
②時計のリズルの位置から中居が45分後に何かをしようとしていたことを推理。
③新馬場の駅と中居の殺された雑居ビルの間にある45分で行ける距離の場所を散策。
④靴に付いた金属片から中居は工場に入ったのではないかと推理。
⑤45分の距離で行ける人気のない工場での死体の発見。
 すこし強引な気もしますが、一応、理にかなっている。
 実際の警察捜査もこんな感じなのかな。

 14歳の少年との推理ゲームに関しては、どうなのだろう?
 確かに父親との確執を持つ少年を登場させることで、甲斐享が父親を許せるかというサブテーマを描いたのですが、全体的に中途半端になってしまい、推理ゲームになっていなかった気がします。


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