徳川家の国替え。
この権力の理不尽に徳川家の家臣たちは前向きだった。
「関東も良い所に相違ござらぬ」
「一からの国造りはやりがいのあること。腕が鳴る」
「すでに故郷を棄ててまいりました」
もちろん、ここに至るまでに葛藤がなかったわけではない。
自分たちは何のために今まで戦って来たのか?
自分の領地と領民を守るためではなかったのか?
この不満と憤りを大久保忠世(小手伸也)にぶつけた。
忠世はこれを真っ正面から受けとめた。
これで家臣たちの不満、怒りは解消した。
物事にこだわらない、さわやかな人物たちである。
家康(松本潤)も前向きになった。
「わしは江戸を大坂をしのぐ町にする!」
実にたくましい。
今まで持っていたものを棄てての、一からの出発なのに、めげることがない。
それどころか壮大な夢を語った。
前向きはさらに続く。
今川、信玄、信長を相手にして今まで生きのびて来たことを喜び合ったのだ。
そうですね。
人は生きているだけで十分に幸せなんですね。
あとは感情をぶつけ合い、共感できる仲間がいればいい。
客観的に見れば、それぞれが城を持つ大名になったのだから上出来とも言える。
もっとも服部半蔵(山田孝之)は城持ちになれなかった……!
まあ、半蔵の期待している顔を見て、そういうオチになるんだろうなと思ったが……。
そして最後は皆で酒を酌み交わして、
「われら徳川家中、心はひとつじゃ!」
いい家臣団である。
家康の心が歪まなかったのは、こうした家臣団がいたからだろう。
あとは瀬名(有村架純)や於愛(広瀬アリス)といった女性たち。
彼らは家康が何に悩んで葛藤しているかを理解している。
悩む家康を自分なりに支えようと考えている。
一方、歪みきってしまった者もいる。
秀吉(ムロツヨシ)だ。
権謀術数。
権力の維持と拡大。
果てしない欲望。
これらが秀吉を狂わせてしまった。
家康が安寧と国内の国造りに勤しんだのに対し、
秀吉は戦乱と国外を求めてしまった。
この権力の理不尽に徳川家の家臣たちは前向きだった。
「関東も良い所に相違ござらぬ」
「一からの国造りはやりがいのあること。腕が鳴る」
「すでに故郷を棄ててまいりました」
もちろん、ここに至るまでに葛藤がなかったわけではない。
自分たちは何のために今まで戦って来たのか?
自分の領地と領民を守るためではなかったのか?
この不満と憤りを大久保忠世(小手伸也)にぶつけた。
忠世はこれを真っ正面から受けとめた。
これで家臣たちの不満、怒りは解消した。
物事にこだわらない、さわやかな人物たちである。
家康(松本潤)も前向きになった。
「わしは江戸を大坂をしのぐ町にする!」
実にたくましい。
今まで持っていたものを棄てての、一からの出発なのに、めげることがない。
それどころか壮大な夢を語った。
前向きはさらに続く。
今川、信玄、信長を相手にして今まで生きのびて来たことを喜び合ったのだ。
そうですね。
人は生きているだけで十分に幸せなんですね。
あとは感情をぶつけ合い、共感できる仲間がいればいい。
客観的に見れば、それぞれが城を持つ大名になったのだから上出来とも言える。
もっとも服部半蔵(山田孝之)は城持ちになれなかった……!
まあ、半蔵の期待している顔を見て、そういうオチになるんだろうなと思ったが……。
そして最後は皆で酒を酌み交わして、
「われら徳川家中、心はひとつじゃ!」
いい家臣団である。
家康の心が歪まなかったのは、こうした家臣団がいたからだろう。
あとは瀬名(有村架純)や於愛(広瀬アリス)といった女性たち。
彼らは家康が何に悩んで葛藤しているかを理解している。
悩む家康を自分なりに支えようと考えている。
一方、歪みきってしまった者もいる。
秀吉(ムロツヨシ)だ。
権謀術数。
権力の維持と拡大。
果てしない欲望。
これらが秀吉を狂わせてしまった。
家康が安寧と国内の国造りに勤しんだのに対し、
秀吉は戦乱と国外を求めてしまった。
「関ヶ原」「大坂の陣」までが射程にある以上当然ですが、展開が早いですね。
秀吉視点のドラマですと、「サクセスストーリー」の部分は痛快ですが、「天下人」として頂点を極めてしまった後は「闇の時代」に突入というのが定番。
(竹中直人さんが最初に演じた「秀吉」は、「サクセスストーリー」部分だけで「闇の時代」はカットしてしまった「調子の良い話」でしたが)。
家康視点の本作では、秀吉は登場時から「嫌な奴」で、本格的に付き合うのは「闇の時代から」ということになるので、「ネガティブな存在」以外の何者でもないということになりますね。
豊臣家中にあって、大政所、北政所、秀長が「良識派」であって家康とも近かったというのは普通の理解ですが、秀長は病床にあって先は長くないようです。
結局、家康が一人で「秀吉の闇」と戦うことになるのでしょう。
そうした中、現時点で石田三成は家康と良好そうな姿勢を示しています。
結局「関ヶ原」とはなるものの、三成と家康との関係の描き方は従来とは少し違った仕掛けが入ってくるのかもしれません。
また、次回予告では、茶々が家康に接近するかのような場面がありました。
以前予想したような「反家康」一辺倒というわけでもないのでしょうか。
あと、今回登場してきた阿茶の局ですが、「真田丸」では家康の側室としてはこの人が前面に出ていました。
本作では、於愛の方存命中は敢えて前面に出さなかったのでしょう。
「癒やし系」の於愛に対して、阿茶の方は「文武に優れた女性」だったようです。
妊娠中に戦場までついて行き無理をしたために流産してしまい、その後自分では家康の子を授かることが無かったとのこと。
「烈婦」と言ってもよいような人だったようです。
いつもありがとうございます。
おっしゃるとおり、石田三成、阿茶の局がどう描かれるか、楽しみですね。
特に三成は、いくさなき世を目指す同じ星を見ている存在。
まさか関ヶ原は家康と三成が共謀して起こした、などというウルトラC解釈はないでしょうが。
阿茶の局は妊娠中なのに戦場まで行くような人物なんですね。
以前、新田次郎さんの「武田信玄」を読んだのですが、信玄の側室となった里美も戦場を駆ける騎馬女武者でした。
千代といい、武田の女性は皆、勇ましいのでしょうか。
この人が身体を張って、ぶちぎれた家臣たちの説得をしたから、暴発は避けられました。
忠世には面白い逸話があります。
https://intojapanwaraku.com/rock/culture-rock/88866/
でも、北条の存続を願う家康に対して秀吉は何所までもスルーしてましたが、230万石もある北条を生かすのって日本全土を強固に支配したい豊臣政権にとってはリスクがあるのも事実なんですよ。
これから、家康にとってさらに厳しい時代になりますね。
いつもありがとうございます。
忠世のエピソード、教えていただきありがとうございます。
初心を忘れるな、昔の苦労を体に刻みつけておけ。
何か今回(第37回)のエピソードに通じるものがありますね。
>家康にとってさらに厳しい時代になりますね。
とはいえ、家康は江戸での国造りを楽しんでいる様子。
殿はずいぶん強く、たくましくなりましたね。
先程の忠世の言葉といい、見習いたい部分です。