武田信玄(石橋凌)病死。
浅井・朝倉滅亡。
将軍・義昭(滝藤賢一)、捕らえられ、室町幕府終わる。
歴史が一気に進んだ。
近畿を制圧して、ほぼ天下を手中におさめた信長は『権威』を求めた。
今井宗久(陣内孝則)の言葉を借りれば、
「自分の値打ちを知りたい」と思った。
それが、香木・蘭奢待(らんじゃたい)だった。
大きなことを成し遂げた者のみが見ることができる正倉院の秘宝。
信長さん、そこなのかい!?
とツッコミを入れたくなってしまうが、信長が欲したのは、権威や地位だった。
そこには、どんな社会をつくりたいかという構想がない。
旧い秩序や既得権を壊したのはいいが、壊した後に何をつくるかを考えていない。
今作の信長は、ただ褒められたいだけの『ビジョンのない人物』として描かれている。
『天正』を『天は正しい』と信長は読んだが、信長の社会構想は「帝が頂点にいて自分が支える」くらいのものだろう。
それを危惧する光秀(長谷川博己)。
信長がたどり着いたのは、山の中腹。山頂にはまだ遠い。
余談だが、安倍晋三氏も憲法を改正して、その後にどんな国をつくるかというビジョンがない。
野党時代につくった自民党の憲法草案は否定しているし、
9条に自衛隊を書き込んでも「何も変わらない」と言ってる。
要するに「憲法を改正した宰相」として名前を残したかっただけではないのか?
さて信長。
自我がどんどん肥大化している。
将軍・義昭を追い落とし、自分の上にいるのは帝のみ。
武田信玄もいなくなり、浅井・朝倉が滅びて、当座、大きな脅威もなくなった。
こうなると万能感に囚われて狂い出す。
これが権力の誘惑だ。
それは義昭も免れず、駒(門脇麦)に「将軍をおやめください」と言われても、
自分にはまだ力があると思い、囚われている。
義昭は、駒が言うとおり、半径100メートルを幸せにする人物で大きな力を振るう器ではなかった。
さて、光秀はこんな信長とどう従い、向き合うのか?
三淵藤英(谷原章介)の言う『家臣の器』が試されている。
浅井・朝倉滅亡。
将軍・義昭(滝藤賢一)、捕らえられ、室町幕府終わる。
歴史が一気に進んだ。
近畿を制圧して、ほぼ天下を手中におさめた信長は『権威』を求めた。
今井宗久(陣内孝則)の言葉を借りれば、
「自分の値打ちを知りたい」と思った。
それが、香木・蘭奢待(らんじゃたい)だった。
大きなことを成し遂げた者のみが見ることができる正倉院の秘宝。
信長さん、そこなのかい!?
とツッコミを入れたくなってしまうが、信長が欲したのは、権威や地位だった。
そこには、どんな社会をつくりたいかという構想がない。
旧い秩序や既得権を壊したのはいいが、壊した後に何をつくるかを考えていない。
今作の信長は、ただ褒められたいだけの『ビジョンのない人物』として描かれている。
『天正』を『天は正しい』と信長は読んだが、信長の社会構想は「帝が頂点にいて自分が支える」くらいのものだろう。
それを危惧する光秀(長谷川博己)。
信長がたどり着いたのは、山の中腹。山頂にはまだ遠い。
余談だが、安倍晋三氏も憲法を改正して、その後にどんな国をつくるかというビジョンがない。
野党時代につくった自民党の憲法草案は否定しているし、
9条に自衛隊を書き込んでも「何も変わらない」と言ってる。
要するに「憲法を改正した宰相」として名前を残したかっただけではないのか?
さて信長。
自我がどんどん肥大化している。
将軍・義昭を追い落とし、自分の上にいるのは帝のみ。
武田信玄もいなくなり、浅井・朝倉が滅びて、当座、大きな脅威もなくなった。
こうなると万能感に囚われて狂い出す。
これが権力の誘惑だ。
それは義昭も免れず、駒(門脇麦)に「将軍をおやめください」と言われても、
自分にはまだ力があると思い、囚われている。
義昭は、駒が言うとおり、半径100メートルを幸せにする人物で大きな力を振るう器ではなかった。
さて、光秀はこんな信長とどう従い、向き合うのか?
三淵藤英(谷原章介)の言う『家臣の器』が試されている。