平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

西郷どん 第4話 「新しき藩主」~斉興 VS 斉彬、決着はロシアンルーレット! ←これでいいのか?(笑)

2018年01月29日 | 大河ドラマ・時代劇
 藩主・斉興(鹿賀丈史) VS 斉彬(渡辺謙)。
 斉彬は、斉興の悪政を責め、自分が藩主になって薩摩を立て直すと言う。

 ふうん、斉興は悪政をしてたのか……。
 斉彬派を粛正したこと以外の悪政は描かれていなかったけど。
〝密貿易〟も〝琉球出兵拒否〟も藩の財政を立て直すため。
 確かに民は困窮していたようだが、斉興は私利私欲の悪政をしていたのかな?
 お由羅(小柳ルミ子)は浪費家だったのかな?
 放送後の紀行でも紹介していたが、問題なのは藩の財政を傾かせた浪費家の祖父なのでは?

 さて対決。

 斉彬はまず愚かな自分を責める。
〝面の皮の厚さ〟
〝世の大事を見ておらぬ目〟
〝下々の声を聞こうとしない耳〟
〝嫌なことから、すぐに逃げ出す性根〟
 吉之助(鈴木亮平)の手紙を読むまで、斉彬は気づかなかったんだって。
 お、おうっ、そうなのか?
 まあ、この言葉は今までの愚かな自分を反省して、薩摩の民のために働く決心をした覚悟の言葉と理解しよう。

 次に斉彬は脅迫する。
 幕府は密貿易の証拠を握っており、薩摩藩の取りつぶしを考えている。
 それを免れるためには斉興が隠居するしかない。
 もうっ、幕府の権力を笠に着て、これかよ!
 斉彬が権謀術数の人物ならいいんですけどね、
 今まで何となく〝いい人〟に描かれていたから違和感が残る。

 違和感の極めつけは、ロシアンルーレット。
 結局は、天の声(=運)頼みかよ!
 この人、全然、聡明じゃないよな。
 まあ、プラス思考で考えれば、〝強い信念の人〟と言えるんだろうけど。
 …………………

 ここまで読んでいただいてわかるとおり、僕は斉彬に違和感ありまくりなんです。
 確かに斉興の〝粛正〟はまずいんですけど、どうも斉彬の人物と藩主になりたい理由がわからない。
 
 おそらく斉彬が藩主になりたい理由は、
<薩摩を異国の脅威に立ち向かえる藩に変える>
 ってことなのだろう。
 これが描かれていないから、斉彬の言動がチグハグになる。
<異国の脅威>って言葉を入れれば、ジグソーパズルがきれいに埋まるのに。
 幕府の阿部正弘(藤木直人)との連携もこれで説明がつくし、吉之助たちが斉彬を支持する理由もはっきりする。
 吉之助たちは、赤山(沢村一樹)から異国の脅威を教えられ、藩を変えなくてはならないと考えていたんじゃないのかな?
 今のままだと、斉彬は聡明そうだから藩主になってほしい、といったレベルになってしまう。

 あとラストの新藩主・斉彬を迎える吉之助たちや民の熱狂もどうなんだろう?
 権力者への過度の熱狂は危ないよ。
 革命家を讃える民衆の熱狂という感じなのだろうか?

「子は国の宝」っていう言葉も僕はあまり好きじゃない。
 どこか国家主義的。
 別に子供は国のためにいるわけではない。

コメント (9)
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