今回、西郷小吉(渡邉蒼)は挫折を味わった。
ケンカの刀傷で動かなくなった右腕。
剣術で主君・島津斉彬(渡辺謙)や弱き者のために戦いたいのにそれができない。
「こん右手で二度と刀は持てなくなりもした。
おいは生きちょってもしょうがなか人間でございもす」
大人は挫折や失敗をしても、いろいろ折り合いをつけられますが、子供時代の挫折はつらいでしょうね。
一方、斉彬。
この悲痛な訴えに答えて、
「めそめそするな、やっせんぼ!
死んではならぬ。
侍が重い刀を二本も差して、そっくり返る時代は終わるんだ。
これからは、かよわき者の声を聞き民のために尽くせる者こそが真の強い侍となる。
お前はそういう侍となればよい。
お前が強い男になっていたらまた会おう」
上手いですね。
これで主人公と斉彬の主従関係・絆が描けたし、
「もはや刀の時代でない」「武士が偉そうにそっくり返る時代でない」ことも描けた。
小吉の救いにもなった。
〝やっせんぼ〟という言葉も小吉の心に深く刻まれたことだろう。
斉彬の言葉が主人公の心の柱になったのだ。
……………
今回はさまざまな説明要素を上手く処理していた。
・島津家内部の権力闘争。
斉彬VS由羅(小柳ルミ子)。
島津久光(青木崇高)は権力闘争に興味がないらしい。
・下級武士と上級武士の差別。
郷中制度。
妙円寺参り~島津義弘を讃える行事。
・男尊女卑の気風。
小吉は女性の気持ちを理解するために、女性の恰好をして街を歩いてみる。
岩山糸(渡邉このみ)は「おなごだって学問や剣術や相撲をとりたい」と思っている。
・世界情勢。
清国が英国にのみ込まれる。
世界の中の小さな鹿児島。
幕末ものの常として、同じ雰囲気は『八重の桜』や『花燃ゆ』にもあったけど、
薩摩は〝桜島〟と〝海〟があるせいだろうか、どこか大きくて明るい。
川ではウナギも捕れるし。
やはり子供たちが元気に遊ぶ姿はいい。
この点、特に長州は〝暗い〟んだよなぁ。
比べると言えば、『篤姫』とも比較してしまう。
瑛太さん、沢村一樹さんがキャストかぶり。
大久保利通はもちろん、於一(篤姫)、幾島、阿部正弘、徳川家定なども出るらしい。
さて、幕末大河の始まりです!
ケンカの刀傷で動かなくなった右腕。
剣術で主君・島津斉彬(渡辺謙)や弱き者のために戦いたいのにそれができない。
「こん右手で二度と刀は持てなくなりもした。
おいは生きちょってもしょうがなか人間でございもす」
大人は挫折や失敗をしても、いろいろ折り合いをつけられますが、子供時代の挫折はつらいでしょうね。
一方、斉彬。
この悲痛な訴えに答えて、
「めそめそするな、やっせんぼ!
死んではならぬ。
侍が重い刀を二本も差して、そっくり返る時代は終わるんだ。
これからは、かよわき者の声を聞き民のために尽くせる者こそが真の強い侍となる。
お前はそういう侍となればよい。
お前が強い男になっていたらまた会おう」
上手いですね。
これで主人公と斉彬の主従関係・絆が描けたし、
「もはや刀の時代でない」「武士が偉そうにそっくり返る時代でない」ことも描けた。
小吉の救いにもなった。
〝やっせんぼ〟という言葉も小吉の心に深く刻まれたことだろう。
斉彬の言葉が主人公の心の柱になったのだ。
……………
今回はさまざまな説明要素を上手く処理していた。
・島津家内部の権力闘争。
斉彬VS由羅(小柳ルミ子)。
島津久光(青木崇高)は権力闘争に興味がないらしい。
・下級武士と上級武士の差別。
郷中制度。
妙円寺参り~島津義弘を讃える行事。
・男尊女卑の気風。
小吉は女性の気持ちを理解するために、女性の恰好をして街を歩いてみる。
岩山糸(渡邉このみ)は「おなごだって学問や剣術や相撲をとりたい」と思っている。
・世界情勢。
清国が英国にのみ込まれる。
世界の中の小さな鹿児島。
幕末ものの常として、同じ雰囲気は『八重の桜』や『花燃ゆ』にもあったけど、
薩摩は〝桜島〟と〝海〟があるせいだろうか、どこか大きくて明るい。
川ではウナギも捕れるし。
やはり子供たちが元気に遊ぶ姿はいい。
この点、特に長州は〝暗い〟んだよなぁ。
比べると言えば、『篤姫』とも比較してしまう。
瑛太さん、沢村一樹さんがキャストかぶり。
大久保利通はもちろん、於一(篤姫)、幾島、阿部正弘、徳川家定なども出るらしい。
さて、幕末大河の始まりです!