平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

勝間和代VS秋元康 仕事学のすすめ

2010年08月20日 | バラエティ・報道
 NHK教育テレビ「仕事学のすすめ」で勝間和代さんが秋元康さんと対談している。
 AKB48などヒットを連発している秋元さんから何とかヒットの秘訣やビジネスのヒントを引き出そうとする勝間さん。
 しかし秋元さんは手強い。
 たとえばマーケティング。
 秋元さんは「マーケティングをすることは結局既存の価値観に縛られることだ」と言う。
 マーケティングからは既にそこにあるものしか出て来ないからだ。
 それよりも秋元さんは「自分が面白いと思うことをやれ」と語る。
 分析→実現という勝間理論とは180度違う。

 対談としては、秋元さんについて行けてない勝間さんの図式が面白い。
 分析して何とか結論という枠にはめようとする勝間さんに対し、秋元さんはスルリとかわすのだ。
 そして鋭い。
 <もし勝間本を秋元康がプロデュースするとしたらどんな本を出すか>という問いに対し、秋元さんはこう答える。
 『勝間和代がゴルフに挑戦する本』。
 理由はこうだ。
 世の中にはスーパーウーマンである勝間さんに対し、<自分とは違う人>と考えている人が多い。
 だがそれらの人々も、やったことのないことに勝間さんがチャレンジして試行錯誤し、上手くなっていく過程を描けば、きっと役に立つし共感するだろうと言うのだ。
 これはすごい発想だ。
 勝間和代という存在の弱点・本質を的確についている。

 こんな本の提案もあった。
 『勝間和代の恋愛相談本』。
 二進法のコンピュータの様に黒か白かの結論を出していく勝間さん。
 だが恋愛は黒か白かが曖昧な実にファジーな世界。分析やノウハウが通用しない世界。
 これを勝間和代が切り取ったらきっと面白いものになると言うのだ。
 これも鋭い。
 やはり秋元さんはただ者ではない。

 最近テレビはこういうビジネスものが面白いな。
 テレビ東京の夜10時代のビジネスものなんかも結構楽しい。
 不況で閉塞感を感じ、視聴者はそれらを突破してくれる勢いのある人や実例を求めているのではないでしょうか。
 時代は変わりテレビも変わる。
 先程のマーケティングではないが今までと同じことをしていたら取り残される。


コメント
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