正式名称は『大智田中地蔵尊』である。名称は 南部の殿様の母君の戒名 大智院殿から二文字受けて 元禄六年(松尾芭蕉活躍の時代頃)から 田んぼの真ん中に 鎮座していたので田の中のお地蔵さま…を縮めてそう呼ばれている。
母への感謝の念 を形に表わされたもので 「家内安全」「安産」の守り地蔵として今も多くの地域庶民に愛されています。
毎年曜日にかかわらず7月23日は祭典(お年越しは1月23日)と決まっていて 今年の祭典は大雨で散々でしたが いつもは結構賑やかにお祭りが催されている。
古い写真や資料を見ても今と同じお顔なので きっとお引越し(遷座)はあったものの ここ三百余年以上 この辺の動きを細々ご覧になって見守っておられたことでしょう。
巷間 町辻におわす石地蔵に「妙な気配」を子供頃感じた…と言う人がいるらしく なんとな~く 納得してしまう厳かな表情をしておられる…のでした。目下台風5号列島縦貫中 各位様御油断なく。地蔵盆は全国的には8月24日という。
「さまよへるちさき蛍や地蔵盆:五十崎古郷」