街中のトラス橋の補修状況です。下を流れる北上川は 写真右側が下流で 流れる水は遥か石巻から太平洋へと向います。橋は 盛岡駅から東に広がる市中心部を結ぶ開運橋(完成:1953年 形式:下路式単純ランガートラス L=82.25m)です。
多分 工事は 安全性と景観上の配慮から(さんさ踊りのお祭りなどイベントも多い)鉄骨構造を全部覆い隠して補修する方法を選択したのでしょう。昨今話題の国立○○競技場のなんとかアーチと違い この橋のアーチ状の鉄骨は「すべて」の荷重を受け持って人々を渡していて しかも 昭和28年から支え続けています。
あくまで推測ですが…この橋の役割に応じた分の維持費もカツカツで きっと疲労困憊の事でしょう。長い間ご苦労さん!と云ってやりたい。お陰様で 遠い昔 対岸にある小学校にも毎日通うことができました…なんだか感情移入してしまい自分と重ねてしまっている!?
…人間が定着した伝統的都市の再整備のたいへんさが伝わるような風景として 一枚記録したかった…のですが目論みどおりには なかなかうまくいかないもんです。
「神田川祭の中をながれけり:久保田万太郎」