盛岡城跡公園周辺には バブル期にボンボン高いビルが立ち並び 昭和初期までの盛岡風景は 絶滅?状態でありました。ひたすらコンクリートの耐用年数が過ぎるのをジッと長い間待っていましたが ついに 手前のデカいビルの解体が終って視界が開け 長生きも おつなもんだと思うのだった。
束の間でも ここで子供のころ見ていた風景を充分楽しんでおくこととしたい。啄木はかって「不来方のお城の草に寝ころびて空に吸われし十五の心」と詠んだが せめて 至る平成二十八年の齢(よわい)の心を刻んでおきたいもんだ。と…思ったけれど 雪解けで地面はぐじゃぐじゃ…それどころではなかったのでした。…早すぎた。
「木を倒す音静まりし冬の山:星野立子」