大邱・薬博物館
大邱・薬通り門
大邱・カフェ
歩き、地下鉄やバスに乗り、大邱から仁川までKTX(韓国版新幹線)を経験し、その時々の想いを溜めた。
ホテルは大邱の駅裏、地下鉄と鉄道の新しい出口付近にはうら寂しい空間が出来て、正面玄関の繁栄とは別世界。
ホームレスの姿もチラホラし、夕方からは給餌を待つ人々が集まって来る。
鉄路により街の成り立ちや発展が分断されている様子は、どの地でも変わらない。
駅裏は逆さクラゲのようなモーテルが乱立し、町工場や家庭用の専門店の市場が並ぶ。
駅の表口にはデパートが併設され、そこから続く歩行者専用道路が縦横に走る。
ジュエリー専門店街、ファッション専門店街、IC専門店街、コーヒー専門店街、ペットショップ街、
整形美容専門街と続く。
ほとんど10代から20代のカップルと思われる若者が闊歩し、クラシック演奏やオペラのパフォーマンスで賑わい、
エネルギーに満ちあふれている。
エネルギーは、人とのコミュニケーションの場でも大いに発揮する。
飛行機の中では、気圧の変化からおじさんがビールで酔っぱらい、乗客と乗務員を相手に怒鳴っている。
海印寺では、観光バスの運転手を相手に駐車の仕方が悪いと、チケット売り場の担当者がけんか腰でやり
あっている。
タクシーの運転手は、車線変更のタイミングに腹を立てたのか、隣のトラックの運転手に向かい怒鳴っている。
このミステリーツアー、いろいろな場面で怒っている人々の姿を良く見かけた。
帰路の空港ラウンジでは、飲み物の器を椅子の横のテーブルにおきっぱなしにして買い物に出掛け、
アジュモニに片付けさせる無神経なイルボンおばさんグループに、ジジイの怒りは沸騰した。
怒りは、ある種のエネルギーであり生きている証なのかも知れない。