荒井善則展覧会情報

旭川と長野を中心に、作品活動をしています。その中で、展覧会情報をお送りします。

六本木界隈の展覧会1

2015年11月19日 | 日記




村上隆の五百羅漢展

2015年10月31日(土)~2016年3月6日(日)  a.m.10:00~p.m.10:00 火曜~p.m.5:00

森美術館 六本木ヒルズ森タワー53F

今をときめく日本を代表する現代美術アーティスト、村上隆の五百羅漢展。

発想と制作過程の様子も展示され、伝統ある五百羅漢を現代風にアレンジし、全長100メートルの村上ワールドに仕上げ展開する。

会場内は、フラッシュなしで撮影が可。

スマホで、カシャ、カシャ。

カラフルで、雄大で、五百羅漢がかわいい。

久隅守景展

2015年11月18日 | 日記

逆境の絵師 久隅守景展 親しきものへのまなざし

2015年10月10日(土)~11月29日(日) a.m.10:00~p.m.6:00

サントリー美術館
六本木・東京ミッドタウン

久隅守景は、狩野探幽に師事した江戸の絵師。
中国の山水画から脱却し、独自の描法を確立させながら江戸の生活の中に見る人々を優しく描く。
往時の農業や鷹狩り、競馬や茶摘みなど地域の特性と自然の風景が、平穏で安定した社会を築いて行く様として、
個性を引立たせている。
首都圏の展覧会は、どこに行っても混み合っている。
時には、作品の前に二重三重に観客が並び、隙間から作品を鑑賞することもしばしば。
ガラス越しの鑑賞では、望遠の単眼鏡を持参する人が増えているのもうなずける。
昼時には女性の二人・三人組みの鑑賞者が増え、作品を解説しながら感想を述べ合っている姿が多くなった。
今回はあまりにもひどく、受付の担当者に苦情を申し出た。
本人に直接云えば良いのだろうが、ジジイの云うことには聴く耳を持たないだろうし、互いに不愉快な思いは
したくない。


10年近く前、横浜の美術館だったか、課外学習に来ていた子どもたちは会場を走り回り、しゃべり続ける姿に
流石のジジイ(当時は高齢青年)も切れた。
受付と引率者には直接の苦言「こちとら、高い航空券を買って来ているんだい、美術館に連れて来て丸投げの
課外学習では意味がないジャン」。
ヤダヤダ、遠くまで来て、こんなこと云いたくなった、わい。

ミステリーツアー4

2015年11月17日 | 日記

大邱:EXCO

大邱:EXCO

大邱:西市場

大邱:西市場

所変われば、品変わる。

旅の中から、いろいろな発見や想いが見えて来て楽しい。

韓国の食事は、スプーンと金属の箸がセット。

初めて使った時には、金属の重さと指のすべりで違和感を感じた。

ステンレスで平べったい箸や中が空洞で錐形のもの、時には木の割り箸を提供する所もある。

食事では皿や椀を持たず、箸やスプーンで口に運ぶことが一般的。

子どもの頃、椀を持たずに食べていると「犬食い」と云われ注意されたもの。

所変われば品変わる、の典型的なもの。

割り箸は、木材資源の無駄遣いと自然破壊に繋がると問題になったが、間伐材の有効利用だとする意見もある。

問題は、国内の木材資源だけに留まらず、輸入品で健康面にも移行する。

材料となる木の漂白は発癌性のあるものを使用し、気がつかないうちに口から体内へと入って行く。

コンビニ弁当から、ラーメンや回転寿しに至まで大量の割り箸が使われ、資源や健康面からも再考する時。

マイ箸を持つことが一番の解決策と思うけれど、レストランやラーメン屋まで持参するには面倒で恥ずかしい。

韓国の金属の箸、合理的で便利だけれど慣れるまでが大変、一番は手元にないことだと彼の地を思う。

ミステリーツアー3

2015年11月16日 | 日記

大邱・薬博物館

大邱・薬通り門

大邱・カフェ

歩き、地下鉄やバスに乗り、大邱から仁川までKTX(韓国版新幹線)を経験し、その時々の想いを溜めた。

ホテルは大邱の駅裏、地下鉄と鉄道の新しい出口付近にはうら寂しい空間が出来て、正面玄関の繁栄とは別世界。

ホームレスの姿もチラホラし、夕方からは給餌を待つ人々が集まって来る。

鉄路により街の成り立ちや発展が分断されている様子は、どの地でも変わらない。

駅裏は逆さクラゲのようなモーテルが乱立し、町工場や家庭用の専門店の市場が並ぶ。

駅の表口にはデパートが併設され、そこから続く歩行者専用道路が縦横に走る。

ジュエリー専門店街、ファッション専門店街、IC専門店街、コーヒー専門店街、ペットショップ街、

整形美容専門街と続く。

ほとんど10代から20代のカップルと思われる若者が闊歩し、クラシック演奏やオペラのパフォーマンスで賑わい、

エネルギーに満ちあふれている。

エネルギーは、人とのコミュニケーションの場でも大いに発揮する。

飛行機の中では、気圧の変化からおじさんがビールで酔っぱらい、乗客と乗務員を相手に怒鳴っている。

海印寺では、観光バスの運転手を相手に駐車の仕方が悪いと、チケット売り場の担当者がけんか腰でやり

あっている。

タクシーの運転手は、車線変更のタイミングに腹を立てたのか、隣のトラックの運転手に向かい怒鳴っている。

このミステリーツアー、いろいろな場面で怒っている人々の姿を良く見かけた。

帰路の空港ラウンジでは、飲み物の器を椅子の横のテーブルにおきっぱなしにして買い物に出掛け、

アジュモニに片付けさせる無神経なイルボンおばさんグループに、ジジイの怒りは沸騰した。

怒りは、ある種のエネルギーであり生きている証なのかも知れない。

ミステリーツアー2

2015年11月15日 | 日記

海印寺

海印寺

海印寺

食堂でドングリ豆腐を食べていると、約40年前のことが蘇って来た。

慶州からバスで海印寺へ、あの時も一人旅。

古都を歩き、自転車で古刹巡りの旅から宿に戻る毎日。

気持ちの良い慶州旅の打ち上げとして、雑貨屋で見付けたナポレオンという名のウイスキーのポケット瓶。

飲めない酒を、嬉しさからつい1本を空けてしまった。

翌朝の二日酔いには、せめて牛乳だけでも、と飲んでバスに乗ったことがいけなかった。

海印寺に着く頃には、腹が病みゴロゴロ状態で小さな旅館に駆け込んだ。

部屋に入るが早いかトイレと親友になり、ベッドに横になってはトイレ、そしてベッドへと朝まで続いた。

水の流れが悪いトイレを直し、座ったまま脂汗を流した。

フラフラ状態のまま海印寺の山道を歩き、石段を上がり、八幡大蔵経の収蔵庫までたどり着く。

若い坊さんに撮ってもらった経典を持ったあの時の写真、どこかにあるはず。

若い頃の、苦しかった、痛かった、辛かったトイレの想い出と共に封印された一コマがある。