![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/55/e0/705cb7497b0789aba44402f2d68faefb.jpg)
海印寺
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/b3/1e23864077e9081862246af6893f4813.jpg)
海印寺
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/49/6a/0bb03f906622572d5971a88ba801f721.jpg)
海印寺
食堂でドングリ豆腐を食べていると、約40年前のことが蘇って来た。
慶州からバスで海印寺へ、あの時も一人旅。
古都を歩き、自転車で古刹巡りの旅から宿に戻る毎日。
気持ちの良い慶州旅の打ち上げとして、雑貨屋で見付けたナポレオンという名のウイスキーのポケット瓶。
飲めない酒を、嬉しさからつい1本を空けてしまった。
翌朝の二日酔いには、せめて牛乳だけでも、と飲んでバスに乗ったことがいけなかった。
海印寺に着く頃には、腹が病みゴロゴロ状態で小さな旅館に駆け込んだ。
部屋に入るが早いかトイレと親友になり、ベッドに横になってはトイレ、そしてベッドへと朝まで続いた。
水の流れが悪いトイレを直し、座ったまま脂汗を流した。
フラフラ状態のまま海印寺の山道を歩き、石段を上がり、八幡大蔵経の収蔵庫までたどり着く。
若い坊さんに撮ってもらった経典を持ったあの時の写真、どこかにあるはず。
若い頃の、苦しかった、痛かった、辛かったトイレの想い出と共に封印された一コマがある。