P.M. 2.5

旭川：午後6時15分

今日の午後は、昨日に比べどんよりした天候でしのぎ易い。

ギャラリーは、100年以上前に建築され、天井が高く倉庫として使われていたもの。

太陽の熱は、屋根を伝わり室内空間を暖める。

冬は、その逆で冷気が室内全体を覆う。

夕方の太陽はオレンジ色に染まり、空一面が霞んでいるようだった。

午後二時五十分かと思っていたが、大気汚染のP.M. 2.5がこの太陽の色を生み出した。

美しさは、西の空から勘違い色と暑さを運んで来た。

ポスター

この時期に参加している三つの展覧会と、次の予定のポスターが揃った。

・JRタワー・アートプラネッツ2014「プラットホーム－彼方へ」展

・Sapporo Conception「思考気流」：ギャラリー レタラ

・「ARTするFIELD」from ASAHIKAWA：旭川デザインギャラリー

・FAR EAST コンテンポラリーアート：留辺蘂大和小学校

６月末まで、札幌500m美術館「北の脈」展では、20mの壁面を飾った。

今年は札幌国際芸術祭があり、この企画に呼応する展示に参加する。

スケジュール表には、搬入・展示・搬出、ギャラリートーク・オープニングの予定を入れ、

展示に使用する作品や材料・道具の持参リストをそれぞれにまとめた。

当然ながら、エスキースを繰り返し作品は同時制作、予定に併せた段取りが大切なことであり、

制作以上に気を遣った。

wow wowシネマ

羽田から旭川へフライト

wow wowシネマ、再び北欧シリーズが面白い。

「偽りなきもの」（2012年デンマーク）では、子どもの一言から職場も友人も無くし、

村八分にされるというドラマである。

アイスランドシネマ、スウェーデンシネマの続きとして、各地の知っている地名や風景が登場する。

「偽りなきもの」では、デンマーク南部のプレストの国民学校やそこに至る街路樹が続く道路、教会

が写し出されていた、と思っている。

この場所にはバスで二度訪れているが、印象的な風景を鮮明に覚えている。

北欧は、市街地から列車やバスで30分も走るとカントリーサイトの風景が広がり、農園や森林が都会

の混沌から解放され、安らぎを取り戻す要素を内蔵する。

陰鬱なパワハラや暴力の波乱がもたらすドラマから、自然が持つ力強さと美しさを十二分に魅せる陰

と陽など、遅い時間ながら眠気を一気にはらしてくれた。

「バルテュス 最期の写真―密室の対話」展

「バルテュス 最期の写真―密室の対話」展

2014年6月7日(土)～9月7日(日) a.m.10:00～p.m.6:00
三菱一号館美術館
100-0005 東京都千代田区丸の内2-6-2

バルテュスが、ペンをポラロイドカメラに持ち替えてスケッチしたエスキース展。

限定空間の中で、限定の人々に見せるかのような、不思議な展示。

ポラロイドの小さな写真は、バルテュスの目を通したエロティシズムを凝縮する。

彼の最大で最小の空間は、写すことによる鼓動の高まりが聞こえてくる瞬時となった。

「ARTするFIELD」from ASAHIKAWA展

「ARTするFIELD」from ASAHIKAWA

　旭川デザインギャラリー
　2014年7月28日(火)～8月4日(日) a.m.10:00～p.m.6:00
　旭川市宮下11丁目　蔵囲夢　Tel.0166-23-3000

　東海大学旭川キャンパスから育ったアーティスト、14名による作品展。
　
　・ギャラリートーク：7月22日(火) p.m.5:00～
　・ダンスライブ：8月3日(日) p.m.5:00～