まつしろ現代美術フェスティバルの展示が終了し、朴さんと尹さんを誘って長野市郊外の
ドライブに出掛けた。
千曲川を渡り、民家を抜ける小道では、角がある日本カモシカに遭遇した。
この時期、山道をリンゴを食べに降りて来て、目が合うと動きが鈍くなり、ハンターに狙
われ易いうという。
大室古墳群は、月曜日で休日だったことからインフォメーションはクローズしていたが、
のんびりと散策することが出来た。
渋温泉の奥にある間欠泉と野猿公苑は、日本の観光地の大きな目玉だったと、大いに喜ん
でくれた。
太陽が昇り暖かくなってから、猿たちは次々と山から降りて来てこの公苑を目指す。
散策道を人と一緒に歩き、子どもを自由に遊ばせ、毛繕いや温泉に入ったり、昼寝など様々。
毛並みの良い一頭はボスザルらしき貫禄で、彼の行く道は他の猿たちは遠慮するような仕
草が見て取れる。
旭山動物園の行動展示の原点が、ここにあった、と今更ながら驚き感心する。
紅葉より紅い、彼らの顔と尻、ここからも微笑みが生まて来る。