旭川:田根 剛特別講演会
旭川:今日は満月
北海道東海大学芸術工学部建築学科(現東海大学)卒業後、スウェーデン、デンマークに留学、パリを中心に活躍している
建築家の田根 剛さんの講演を聴いた。
エストニアナショナルミュージアムのコンペのグランプリに輝き、東京新国立競技場のコンペでは、46応募作品の中から
11作品にノミネートされた。
エストニアナショナルミュージアムは、彼の国の歴史を踏まえコレクションされた作品をベースに、旧ロシア空軍の滑走路
だった地を活かしたデザインとなった。
また、東京新国立競技場ではこの地の活用された経緯と、日本の古代建造物の代表的な「古墳」を活かし、東京と自然を
マッチングさせた。
舞台やショールーム空間のデザインも手がけ、発信元の基幹を捉えながらインスタレーションによって表現を刻む。
デザインの発想を、場所と空間、時間と記憶の相互軸の真ん中に建築を置く。
2011の東日本大震災後、石巻を訪問し人口10万人規模の都市を調査しながら日本の近代を見直す作業を開始した。
当分の間、東京とパリを往復しながら、改めて日本を見詰める作業が続くという。
彼のコンセプトに共感を覚え、若い建築家の動向に声援を続けて行きたい。