終戦記念日
毎年、夏の暑い時期、終戦記念日のニュースが新聞やテレビで賑わう。
戦後生まれからその記憶はないが、祖父母や両親から僅かに聞き及んだ話題のみ。
祖父は庭にあった防空壕には入らず、居間から空襲の様子を見ていたという。
カラカラと瓦屋根に落ちて来た60ミリの砲弾と薬莢は、錆びた釘入れの中から
子どもの頃に見つけ、今も大切に持っている。
小さな弾薬が雨のように放射されて来る映像から、戦争の恐ろしさを想像するが、
語り継ぐ素材として大きくモノを言う。
終戦記念日に、改めて砲弾と薬莢を手にしながら、戦は何処かで今も続いている
ことを思いながら、平和の有り難さを噛み締める。