この冬、旭川一番の寒い朝、室内の窓枠に「越年トンボ」を見付けた。
何処から出て来たのか、数日の暖かさに誘われたのだろうか。
外の雪山にも、数匹がひっくり返っていた。
もう一組の来客は、屋根の雪下ろしのおじさん二人。
屋根から落ちた雪で窓が埋まりそうになっていたことから、今年2度目の雪下ろしを頼んでいた。
毎年の訪問者、越年トンボ、雪下ろしのおじさんが一度に来るなんて、驚いたり喜んだり、と忙しい。
この一月中旬、フィンランド・ロバニエミで体感した寒さは尋常ではなかった。
雪が多く寒い、旭川のような人口を持つ都市は、世界でそんなにあることではない、という。
ほんの数センチの雪で凍えているどこかの都市の人々を、この地に招待したい思いにかられた。
越年トンボは、この後どうなるのだろうか、姿が見えないながら少々心配。