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地方公務員の早期退職のこと

2013年01月23日 | 社会、読書
地方公務員の退職金減額に伴う早期退職者のニュースが出ている。

制度変更が2月1日付けで実施されるため
1月末で退職するのに比べて、
3月末の退職では平均で150万円減額になる。

埼玉県では対象者の約一割が早期退職を申し出ているそうだ。

任期いっぱい勤め上げたとして、
2、3月の月給と差し引きで約60万円の損失となるという。
つまり2ヶ月間をただ働きした上に60万円取られるという計算だ。

地方公務員では教職員が多いこともあり
金が大事で教え子を見捨てるなんて、と非難する声も聴かれる。

だが、当事者の皆さんは
損得以上に、なんかバカにされたような、
正直誇りを傷つけられたような
嫌な気分だったのではないだろうか。

「30年以上真面目に働いてきて、最後にこの仕打ちかいっ?!」

頭では法律に則った制度変更であることは理解しても
ペナルティを食らったような思いになっても不思議ではない。
まして150万円は普通の人にとっては大金だ。

だから一部マスコミや政治家が
「意識が低い、公務員としての矜持はどこへ行った?」などど
早期退職する地方公務員の方々を非難することには賛同できない。

自分だってその立場だったら
さっさと辞めて2ヶ月間ゆっくり休みたいと思うだろう。
第一、150万円あれば二人でツールの現地観戦だって行ける(笑)。

だから、逆に九割もの方が、
任期いっぱい勤め上げることを選択したことに驚く。
日本以外の国ではちょっと考えられないのではないだろうか?
日頃公務員バッシングをしている人には、
是非考えを改めて欲しいくらいだ。

マスコミでは、
「こんな時期に実施するのが悪い、4月からにすれば良かったのだ。」
というのが多数意見のようだ。

こんな時期の制度変更となった張本人は、
じつは民主党の岡田元副総理だ。

人事院勧告で退職金に関する官民格差是正が出たが、
大幅な減額であり
来年度から段階的に引き下げるとの意見もあったのを
岡田氏が断固として今年度からの実施に拘った結果だ。
(賃上げの場合は人事院勧告凍結の前例有り)

岡田氏は元々公務員を目の敵にしている上に、札付きの吝嗇家。
公務員給与削減と人員削減に執念を燃やしていた。

官邸の経費削減と称して、みみっちいことをやりまくり
官邸機能を損なっていたことが、政権交代後に表に出てきている。
(内閣参与の飯島氏の証言)

今回の混乱も民主党政権の「置き土産」ということに
なるのかもしれない(嘆息)。
コメント
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