桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2012・9・20

2012年09月21日 | Weblog
後片付けを終えて千代田線最終電車に乗り込もうと、明治神宮前で乗り換える時に一番エスカレーターに近い位置にとまるいつものベンチに座ろうとしたら、ベンチ二人分を占領して若い女性がスカートを乱して寝込んでいる。こういう場合、どうするか?本当だったら触らぬ神に祟りなしでベンチから離れているのが正解なんだろうが、都合いいことに?痛風の発作が出ていてベンチに座ることに何の後ろめたさもないのだ。でも、そこは乱れたスカートの側ではなく、頭の側のベンチに座り込んで、出きるだけスカートに視線をやらないようにポルトガル語の勉強に集中しようとした。そしてそれは桃井には珍しく最終電車が滑り込んで来るまでスケベなしでいられたのだが、彼女はまだ起き上がろうとしない。さすがにそこは可哀相に思って出来るだけスカートには目をやらずに彼女に声をかけてあげた。最初はビクともしなかった彼女だったが、腕を取って揺すってあげると何とか起き上がって歩きだした。でも、千鳥足なんてもんじゃないからまるで俺にすがる様に電車に乗り込んだ。それでホッとしたのも束の間だった。ドアにもたれていた彼女はすぐさま滑り落ちるように床に座り込んでしまった。当然スカートは乱れる。車内の視線が彼女に集中しているのが分かる。いくらなんでもそれは可哀相だとは思ったが、俺がスカートの乱れを何とかしてあげる訳にはいかない。すると、近くにいた女性が手を差し伸べてくれようとしてくれたのでホッとしかけた時、その泥酔した彼女は噴水の様にゲロしだしたのだ。こうなると俺としてはスケベに見られることなんか構っていられなくて、ちょうどもっでいたスーパーの袋を彼女の口に充ててナイチンゲールをやりだす。でも、これは最終電車だ。彼女が表参道で乗り換えるのだったら下ろしてあげなくてはならないのだが、それ処じゃない。明治神宮前に近づいてもまだ嘔吐は続いている。俺はどうしていいか分からない(この項続く‥‥とここまでで11時にミッドタウンのスタバでTさんと会う約束をしているので飛び出して行ったけど、今帰ってきたので再び)いや、どうしていいか分からないというか、何もやらなくていいのだけど、チラッと覗いたスケベ心に動かされてナイチンゲールをやったばかりに、何かゲロを掃き続ける彼女に責任を持たなくてはいけないような気持と情勢になってしまったけど、責任を持ったりしたらどんなことになるか分からないし、ここはそれをグッと抑えて、明治神宮前に着くなり彼女が何処で乗り換えるのかなんか知ったことじゃないとホームに飛び下りたのだった。すると背後で「ケッ、あのオヤジ、放置プレイかよ」と言う声。気分が悪い。ムカムカする。だけど、その声にもゲロする女性をも無視して俺はエスカレーターを登って行く。さて、皆さんだったらどうする?★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。