桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・3・3

2005年03月04日 | Weblog
27日に急逝した映画監督那須博之の告別式に三鷹の禅林寺に出向く。旧知の脚本家、監督、プロデューサー、俳優と無言の挨拶。親族席で涙を堪えている奥さんの真知子さんの顔を見るのが辛い。柩の中に横たわる那須に別れを告げて、帰り道が一緒だった女性脚本家のSさんと新宿でお茶を飲む。彼女とは日活で同じ時期に脚本を書いていた謂わば同窓生。お互いに出て来る言葉が「健康には気をつけろ」年下の人間が亡くなると余計自分たちの時間も残り少ないことを意識させられるのだ。部屋に戻って着替えをして五時半には店。近所の常連AちゃんがスタッフのLちゃんに着なくなった洋服のプレゼントを持って早い時間に来店。どれもこれも気に入ったみたいでLちゃん大喜びで次々に着て「見て見て」の連呼。こっちまで幸せな気分。一瞬悲しい出来事を忘れる。外はみぞれが降り出して客足が期待出来ないと諦めていたが、Tテレビの女性演出家Yさん、画家のSさん、近所の音楽会社の面々などでまぁまぁの線。店を出る頃には雪模様。寒かった為か花粉症の発作は一休み。