桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2005・8・4

2005年08月05日 | Weblog
11月の11、12、13日に公演する『リテイク2』(辻沢杏子主演)に共演する若手狂言師の茂山逸平君がプロデューサーと一緒に店に「来てしまった」。この芝居の台本を書くことになっている「作家」としての俺は出演者に「会わされて」しまった訳で、まぁ、G殺しに精力を費やし、金勘定に頭を悩まして、全然台本が捗らない現実にプロデューサーとしては逃げ道を塞ごうとしたのだろう。この若干25歳の茂山逸平君、さすがに幼い頃から芸事に精進している為か、喋っていて25歳と云う気がしない。57歳の俺と同年配と思ってしまう程、大人だ。久しぶりにカウンターに座ってお酒を飲みながらそんな彼と話していると、一瞬飲み屋の親父と云うことを忘れてしまって芝居談義に時を過ごしてしまった。彼が帰った後、飲み屋の親父に戻ると、店はカウンターだけが埋まっただけの暇な一日だったことに気づく。二時前に全ての後片付けを終えて帰りかけた時にK出版社のV君が一年ぶりに来店。折角来てくれた彼と近くのラーメン屋に移動して飲む。