桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・1・25

2013年01月26日 | Weblog
演出家って凄い。今日TテレビのOさんに俺とある女性とのトラブルについて、俺が思っていた本質的な問題、解決の難しさををずばり指摘された。以前にも映画監督のHさんに俺と別の女性との何気ないツーショットを街で目撃されただけで、他の人たちは冗談でも口にしない二人の関係を殆ど正確に言い当てられたことがあった。脚本家崩れの俺なんかせいぜい表に見えるものの裏側しか覗き見ることができないのに、演出家はどうして物の本質を捉えることが出来るんだろ?と思いつつ、今日は近所にある原美術館で開催中のポルトガルの映画監督ペドロコスタと彫刻家のルイシャフェスの『MU[無]』と云う展示を見に行く。ペドロコスタは『ヴァンダの部屋』や『コロッサル・ユース』で知られる映画監督だけど、ドキュメンタリーとフィクションを融合させたその作風は難解さに満ち溢れてていて、以前『ヴァンダの部屋』を見た時はとてもついて行くことが出来なかった。今日の展示もパンフレットのコピーを借りれば「空間に繰り広げる光と影、動と静の交錯」で、いままでの映画以上にというか、彼が撮った映画の限りなく変化のないスチール写真のような映像素材が使われているのだけど、俺も65にして人生経験を積んだのか、映像を見る目が養われたのか、今日は何の抵抗もなく彼の世界に没入することが出来た。いや、それ以上に映像の断片変だけで彼の人間を見つめる視線の鋭さに圧倒された。結局、人間を頭で理解すると云うことではなく、人間を目で見ると云うことなのか?冒頭の二人を含めて演出家って凄いと思ってしまった一日。★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。、
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