桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2013・1・12

2013年01月13日 | Weblog
そりゃ初めがあれば終わりがある。だからそう感傷的にばならない。でも、終わったのだ。去年の10月に企画して、そんな短い期間で芝居が出来るのかよと危惧されたばかりじゃなく、この芝居をやると決めたことで僕の廻りから何人かの人たちが去って行ったり、店の経営的に色々な問題が起きてしまった「ロバくんとポニーちゃん」が千秋楽を迎えてしまったのだ。普通は寂しさがドッと押し寄せてきた‥‥と書く処なんだろうけど、そしてその感情は人並みに俺も持ったけど、寂しさよりも何よりも「ホッとした」とか「安堵した」とか「疲れた」とかといった感情がその数十倍も大きくて、それは作家として演出家としてプロデューサーとしてよりも、店のオーナーとして抱いてしまったものだ。とにかくお店で働くスタッフがいなかった。去年一杯でO君Tさんがやめることになっていた上に年末になってHKがやめるなんて想像もしなかった事件まで起きてしまって、残りはYNとYさんだけなのだが、YNはこの芝居の主演女優だし、リハーサルが佳境に入ってきてから本番が終わるまでは俳優の神経だけでいて貰いたかったから働いて貰うことは出来ないし、Yさんは所属劇団の公演のリハーサルで一月一杯はNGだった。そして三人がやめる分かった段階で友人の俳優事務所に協力を求めて新しくレギュラーで働いて貰うことになった新人女優のMさんとYさんだったが、話がうまく伝わってなかったのか、二人とも週に二回しか働けず、更にこの芝居が終わるまで二人とも殆どNGだったことが分かった時の絶望感というか疲労感はうまく伝えられない。それでも初日は新人のMちゃんのみ。二日目はマチネは元マドンナのTちゃんが手伝ってくれたけど、ソワレは俺一人で料理からドリンクまでやらざるえなくて、テンぱった俺はお客さんのオーダーを受けるにもカリカリムードで申し訳ないことをしてしまった。そんな俺の姿に同情したのか社長秘書のYさんが最終日お昼から終電車ギリギリまで手伝ってくれたのは、嬉しさを通り越して歓喜。どうやって御礼したらいいか分からない。普通の女性ならハグして有り難う有り難うとする所だけど、Yさんに関してはハグ的肉体接触もタブーだったので、陰で「エアハグ」するしかない。冗談はともかく本当にYさんには感謝。そのYさんも帰って最後まで後片付けを手伝ってくれた吉岡愛望さんに「よくやったね」と握手を求める。今回の企画は彼女の女優人生に大きな一歩となってくれそうな予感がして、そのことを実感できただけでも握った彼女の手の温もりがジーンと迫ってきた。★コレドのホームページのアドレスがhttp://www.nogizakacoredo.jpに変わりました。どうぞよろしく。、
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