Mの実家で遅い朝御飯をいただいた後、二人で尾道へ出て街を散策。途中、尾道ラーメンが美味いと評判の店Sに寄ろうと思ったが、行列が十数メートル出来ていたので諦める。美味いもの好きなのに堪え性がないとMに詰られるが、行列の出来る店には原則的に並ばないのが俺のポリシー。代わりに偶然見つけたタコ料理の店に入る。タコ料理もまぁまぁだったが、特殊な料理法の貝ご飯に注目。いつかこのバリエーションを店でも出してみようと思ったりする。それにしても相変わらず瀬戸内は穏やかだ。この穏やかな海を見るたびに、この土地の人々の言葉と気性の荒らさのアンバランスに戸惑いを覚える。優しく穏やかな言葉の裏に意地悪さを隠した言葉より助かるが……。夜は今日も家族揃っての酒宴。皆して喧嘩しているような広島弁が飛び交っている。