２０１０・１・２０

ＮテレビのプロデューサーＯさんが自ら編集に係わった今から十数年前に亡くなった小説家Ｔさんの遺稿集を持ってきてくれた。Ｔさんは元々はピンク映画の脚本家だったが、その前の年にオール読み物新人賞を受賞して小説家としてデビューしたばかりだったので、生前飲み屋か何処かのパーティでチラッと会っただけの俺だったけど、その突然の死は当時すごくショックだったのを覚えている。仕事の合間に遺稿集のページをめくる。38歳で生涯を閉じたＴさんの軽やかな大阪弁が聞こえてきて、切ない限りだ。Ｔさんは大阪弁だからいいけど、昨日亡くなったことを知った高校の同級生Ｍは小学生まで過ごした茨城訛りがあって、俺の耳に聞こえてくる回想のＭの声は重苦しい。俺もイニシャルはＭで、高校に入った時にアイウエオ順に並ばされた机の順番が続いていたもんだから、授業中に劣等生同士よくお喋りしていて先生に怒られたものだ。声は重苦しいけど、喋る中身は軽妙だった。そんな奴の、今から46年も昔の声がパスタを茹でている途中で何故か突然甦ってきて、やるせない。
☆コレドプレゼンツ『斎藤ネコカルテット』
　出演・斎藤ネコ、グレート栄田、山田雄司、藤森亮一
　日時・２／８（月）20時開演（19時開場）
　料金・2500円
　予約お問い合わせはコレド（３４７０ー２２５２）まで
☆お客様感謝パーティ
　日時・２月１３日（土）午後６時～11時まで
　会費・五千円
　去年に引き続きすき焼と生牡蠣（カキフライも有）食べ放題，飲み放題のパーティです。　参加を希望される方は2/10までにスタッフまでご連絡ください。
☆『幽霊を待っている　幽霊が待っている』（作演出・桃井章）
　日時・３／８（月）～３／１１（木）　開演・19時半（開場・18時半）
　料金・３５００円
　出演・橋本亜紀，小林聡