桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・6・13

2009年06月14日 | Weblog
今や常連となりつつある若き日本画家のKさんは、来店するたびに共通の知り合いを持つ他のお客さんと出会う。この間は、同じ東京G大出身の後輩と話している内に共通の友人がいることが分かって盛り上がったが、今日は三四年ぶりに来店してくれた京都のUさんにKさんのことを紹介したら、彼女の父上、兄弟が日本画家だったもんだから共通の画家のことで話が弾んだ。Kさんはそう云う人を呼び寄せる運を持っているのかもしれない。それにしてもUさんはよくウチの店のことを思い出してくれたもんだ。彼女の話によると、三四年前に京都から上京した時に当時文部官僚だったTさんに連れられてきたとか。でも、それ一回きりだ。Tさんと俺の掛け合い漫才が面白かったとか言われたけど、俺には微かな記憶しかない。お客さんってどんなことでつながっていくか分からない。そんなKさんとUさんたちで盛り上がった土曜日、結婚式帰りの団体客が入ってくれた以外は、その二組だけ。でも、閉店準備をしていたら、昨日泥酔して大声を出すものだから出入禁止寸前まで行った法律事務所勤務のNさんがフラッと来店。昨日のことは全く覚えていないらしく、俺から昨日の話を聞いて謝り続ける。でも、とにかく彼は行きつけの店を失わず、ウチも開店以来のお客さんを失わずに済んで、めでたし、めでたし。