桃井章の待ち待ち日記

店に訪れる珍客、賓客、酔客…の人物描写を
桃井章の身辺雑記と共にアップします。

2009・3・12

2009年03月13日 | Weblog
朝(九時過ぎ)寝てたらイエ電が鳴ったもんだからベッドから出て受話器をとったら、電話会社からで、ナンバーディスプレイの機能を割り安でつけるサービスキャンペーンをやっているとか言われる。イエ電はファクス以外に殆ど掛けないし、掛かってこないし、そんなもの必要ないというと、尚もどれ位安くなるかを説明しようとする。途端、こんなことで起こされたこともあってキレル。イエ電を始終使うと答えたならセールスする意味もあるだろうけど、殆ど使わないと答えているんだからそこでやめればいいだろ?マニュアルでもっと押せと教育されているのかもしれないけど、無意味だろが!馬っ鹿じゃないか?数日前にも店に金相場の会社から電話が掛かってきて、現金で銀行に預金していても意味がないから金を買いませんかと言われたもんだから、銀行の預金通帳に残金は殆どないし、それどころか会社は一千万以上の借金を抱えているから無理だと答えたのに、金相場は今値上がりしているし、絶対損はさせませんとしつこい。その辺りでキレタ。そういうなら、あんた、そのことを念書にした上で何百万か貸してくれよ。損させないと言い切るなら、何百万貸しても大丈夫だろ?と逆襲すると、いや、そう言われましても、相場というのは……と言い訳しようとするので、いい加減なセールスするなと怒鳴りつける。金がないって言っているのに、てめえ信じないのか?何だったら通帳のコピーをファクスするから番号を教えろっ!セールスが大変なことは分かる。でも、相手を見てセールスしろって。無意味なセールスはするなって。飲み屋の俺は酒が体質的に飲めない人間に、そんなこと云わずに美味しいから飲めって勧めたりはしないぞ。まぁ、そんなことでカリカリしている俺に、今日、カウンターに座った中年のお客さんが、隣でヘアメイクのKさんがすき焼きを食べているのを見て、ウチじゃすき焼きの残りにご飯を入れて、そこにターメリック(カレーパウダー)をかけて食べるんだけど、これが美味いんだとしつこい。普通だったら軽くあしらうのだけど、これはいけると美味い物好きの俺は閃いた。そしてすき焼きの汁が残ったKさんの鍋で早速やってみた。俺の直感は当たっていた。パエリアみたいな、石焼きビビンバみたいな食感。ホント美味いのだ。たったこれだけのことで、電話セールスでカリカリした気分は何処かに消えていた。