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「忖度しません」 斎藤美奈子著

PR誌「ちくま」に連載されていた 斎藤美奈子さんの「忖度しません」。図書館で借りました。


見返しには2020年4月1日の東京新聞「本音のコラム」から転載された文章で…

 アンデルセンの『裸の王様』には続編があるのをご存じだろうか。

 「これはバカには見えない布で作った服です」という仕立屋の言葉にだまされ、裸でパレードをした王様。みんなが王様万歳を唱える中、ひとりの少年が叫んだ! 王様は裸だ! それを聞いて人々も叫んだ。裸だ裸だ。以上が『裸の王様』

 『続・裸の王様』はその翌日からはじまる。不機嫌な王に側近が進言した。「すまぬ、私がうそをついていた」。そうおっしゃれば民衆は納得します。だが王は耳を貸さず「パレードなどはしておらぬ」といいだした。「私や王妃がパレードに関係していたということになれば、それはもう間違いなく退位する」

 さあ大変。側近は役人を呼んでパレード関係の文書を破棄か改竄(かいざん)するよう命じ、市中には「以後パレードという語を口にした者は逮捕する」というおふれを出した。

 驚いたのは例の少年である。傲慢(ごうまん)な王。隠蔽(いんぺい)に走る側近。忖度(そんたく)で動く役人。何だこの国は! 長じて彼は王政の打倒を目ざした。協力を申し出たのは仕立屋だった。愚かな王に仕立屋も内心あきれていたのである。

 続編は童話ではなく大人むけの短編で、作者はアンデルセンの甥(おい)。検閲から逃れるべく地下で出版され、明治末期には邦訳もされている(訳者不詳)。邦題はなぜか『桜の王様』。理由はわからない。


ホント、第2次安倍政権末期の様子が浮かんできますが、いまなら本のタイトルも「忖度しません」じゃなくて「わきまえない女」になったかも?
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駅向こうの「手打ち蕎麦眞壁」

今日の東京はオホーツクの低気圧に吹き込む南風で昼過ぎには20℃を超え、出がけに羽織ったダウンベストが邪魔な天気になりました。足の具合がいま一つのツレの代わりに図書館に寄ったついでに、駅向こうの「手打ち蕎麦眞壁」でランチ
まともなお蕎麦屋さんが少ない東上線にあって、チャンとした手打ちがいただけるお店です。まずは前回売切れだった「豆腐2種盛り」。

お品書きには、(そば/濃厚大豆)とありましたが、蕎麦の実の入った蕎麦豆腐と大豆の香りが楽しめる普通のお豆腐の2種類は、細かく挽いた岩塩で、、、

前にツレと来た時に天麩羅の盛合せは食べたので、今日はリーズナブルな「野菜天もり」

こちらもお塩でいただきます

〆のお蕎麦も 2~3本つまんで、まずはそのまま

続いてお汁をちょこっとつけて手繰りこむといい香り 

まだ、蕎麦も1種類で卵焼きなど「あて」も少ないお店ですが、今後の「蕎麦がき」なども増やしていきたいと仰ってました
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