goo

「どて焼き」と 金沢おでん  @黒百合

普通「どて焼き」って言うと、大阪ミナミ界隈で食べる 牛スジを味噌や味醂で煮込んだものをイメージしますが、金沢の大衆酒場の「定番」の「どて焼き」は、豚とこんにゃく


宿に近い駅ビルの中の「黒百合」で食べた「どて焼き」は、豚肉とこんにゃくを串に刺し、酒で茹でたところに甘めの味噌と山椒を振っていただきます

今回、直前に観たテレビで、金沢では一年を通しておでんがよく食べられていて、大衆的な居酒屋ではどこでも美味しいと聞いて さっそく頼んだのが、焼とうふ・糸コン・鰯つみれ

うん、イリコ系の出汁もなかなか美味しい  

続いて食べたのが、どじょう蒲焼きに、、、焼油揚(ハーフ)



当地では、「白山堅豆腐」といって、白山の伏流水に「たまほまれ」という品種の国産大豆100%使用した堅豆腐は、とても濃縮された豆腐で、荒縄でしばっても型がくずれないので、昔は縄でしばって持ち帰ったのだとか…
そんなお豆腐を使って作られた油揚げ、美味しくないはずはありません。

お昼にお寿司はいただきましたが、せっかく冬の金沢にいるのですから、やっぱり食べたいのは寒ブリ
短冊に「鰆」もあったので、「鰆も入れて」とお願いした刺身盛り合わせがこちら。

暮れに京都の「さか井」さんで食べた鰆ほどではないですが、関東ではなかなか口にできない刺身の鰆に寒ブリ+甘エビ… やっぱり時季のものは美味しいですね~

チョッと気持ちよくなってきた頃 車麩が出汁を吸ってちょうど食べごろ。。。


会計を済ませお店を後に 金沢駅前に、、、 「おもてなしドーム」から 北陸鉄道の改札がある地下に向かう大階段と 新たに金沢の表玄関になった鼓門がライトアップされ、3週間後に迫った新幹線を迎えます。




宿に戻って、部屋で一服。 今回泊まったホテルは、天然温泉+露天風呂に加え 「夜鳴きそば」サービスがあって、夜の9時から11時頃まで食堂でラーメンが無料でいただけます

あっさりとした鶏ガラ出汁+醤油味の東京風。 小ぶりの丼、普通のラーメンの1/3くらいの お手軽な「夜泣きそば」です。
 飲んだあとラーメンって、若いころはよくやっていたものですが、メタボが気になる年頃になってからは控えてますが、こんくらい軽めのならたまにはいいかな

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )

金沢散歩・・・ 東茶屋街~小橋町~主計町

今日も東京は晴れ。 暦の上では昨日が「雨水」。
『暦便覧』には「陽気地上に発し、雪氷とけて雨水となればなり」と記され、空から降るものが雪から雨に変わり、雪が溶け始めるころですが、東京あたりは まだ降雪のピーク。
でも、この週末には「春一番」?の予報もあって、寒さも峠を越える季節です

さて 先週、金沢の21世紀美術館を出る頃は、冬の北陸ならではの「鰤起こし」と呼ばれる雷を伴ったみぞれ交じりの雨。。。
「雪が積もってるなら 雪吊りの兼六園…」と思っていましたが、バスに乗って東茶屋街へ行ってみました。


2001年に重要伝統的建造物群保存地区に選定された 木虫籠(きむすこ)と呼ばれる美しい出格子がある古い街並み。 一雨降ったあとだけに、石畳もしっとりと濡れて綺麗



一本裏道に入ると、三味や太鼓の音が聞こえてきそうです


浅野川に沿って歩くと、こんな風情のあるお店が並んでいます。


お目当ての「飴や」さんは浅野川に架る小橋のチョッと先


飴の「俵屋」は天保元年の創業といいますから 185年前からこの地で米と大麦を原料に砂糖を使わず麦芽で甘さを醸し出す金沢を代表する飴屋さん。
店先でいただいた「じろ飴」の優しい甘さにしばしウットリ。 粒状にした飴を 家人や職場の友人のお土産に…

浅野川に沿って少し歩いて、遠くに浅野川大橋が見えるあたりが 主計町(かずえまち)

先ほど訪れた東茶屋街、野町地区の西茶屋街と並ぶ主計町、加賀藩士・富田主計(とだかずえ)の屋敷があったことに由来する町名で、99年10月に全国で初めて旧町名が復活し 旧町名復活運動のさきがけとなったことでも知られます。

主計町の小路の奥にあるのが、暗がり坂

泉鏡花もこの坂を上り下りして学校に通った…と云われる 人一人がすれ違うのがやっと…という細い坂道。


坂を上った先には 素戔嗚尊を祀った久保市乙剣宮(くぼいちおとつるぎぐう)。
そろそろ夕闇が迫ってきたので、バスに乗ろうと近くのバス停「彦三緑地」に行ってみると、そこは六代加賀藩主 前田吉徳(よしのり)から、藩士の遠田自省(よりみ)(勘右衛門)が拝領したといわれるツツジ(遠田のつつじ)を保存する日本庭園。

白壁に施された雪覆いの藁に 古都の風情を感じながら宿に向かいます。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )