昭和大学の北部病院は10年位前に訪問させて頂いたことがありました。
その時からは、スタッフの方々は随分変わっているようでしたが
緩和ケア病棟の風景は
当時と同じように
まるで別荘地のように木や風を感じることができました。
サンルームが、どこかに似ているなあと思ったのですが、
1年ほど前に視察したイギリスのドロシーハウスだと
気がついたのは、今日になってからでした。
レクチャーは、緩和ケアチームに焦点を合わせ、
続いてご提示頂いた症例をもとに、ディスカッションとなりました。
40人位でしたが、4病院の緩和ケアチームの医師を含む
実際にチーム診療にあたっている多職種の方々、
症例の主治医の医師や看護師さんも入っていて、
互いに、現場のスタッフ同士ならではの
響きあうものを感じたカンファレンスでした。
まだまだです・・と
謙遜されながら、
一人一人のスタッフが
複雑な背景をもった患者さんに
悩みながら関わられていました。
良い方法を模索しながら
根気強く関わっていく様子は
私自身、強く心を打たれました。
緩和ケア領域は、
結果が良かったのか、悪かったのか
医療スタッフに戻ってこないことが少なくなく、
苦渋を経ながらも、
諦めないで最良の選択肢を模索し、
患者さんの傍に居続けることだと言われています。
傍に居続けながら、
結果的に、患者さん自身が決断し次のステップに進んで行けたことは
私の中のキーワードである
患者さんの心の自立・・
セルフマネジメント力を高めていくことができた支援そのものでした。
潜在的な骨太のチーム力が目覚めたような
本当に素晴らしい会だったと思います。
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後ろの方で一度発言させていただいたチーム医です。
先生のブログでこの会を知り、会場と自宅が近かったもので、喜び勇んで参加致しました。
普段緩和ケアチーム活動をしながら自分の中でモヤモヤといろいろ考えていたことが、先日の会で言語化されたことが一番の収穫でした。
チーム活動を始めて2年弱になります。チーム活動の難しさを感じる場面もありますが、しかし必ずやりがいの方が上回るので、今まで継続してくることができました。
これからも患者さんからいろんなことを教わりながら、患者さんにとっても主治医の先生方にとってもオアシスとなるような緩和ケアチームを目指したいと思います。
自分の立ち位置を明確にしながら、患者さんと主治医・病棟スタッフとの関係がうまくいくよう常に考えていきます!
これからも先生のブログで勉強させていただきます!
最初2病院からの参加と聞いていたので、もしかするとブログからご参加くださったのかしらと思っていました。
ご参加くださったお陰で、会が本当に活性化されました。
ありがとうございました。また、引き続きよろしくお願いいたします!!
患者さん用の資料やスライドを作成している中、
ここ1年で気がついたことがありました。
医療の本質とは、“患者さんが自らの判断で行っていく自立の支援だ”とういうことです。
“エンパワーメント”というのは、緩和ケアでも言えることなのですね。
私の診療所でも、かなりの高齢化が進み、
あと数年で在宅医療も取りかかる時期が、
訪れようとしています。
先生の講演は、今後の在宅医療のあり方への
ヒントになるものと思います。
“良い方法を模索しながら、根気強く関わっていく”うちの職員にも勉強になるものと思います。
その時期が来ましたら、ぜひ参加させて頂けたら幸いです。
安易な時間外救急を抑えるのも、一般市民の健康意識を高めることであり、健康管理力のアップだったりします。
生活習慣病はその代表格だとおもいます。
痛みのコントロールは、自己マネジメント力を高めることで、痛みを軽くさせると考えられています。
週一回、私も在宅医療に関わっていますが、とても味があるものです。
是非、これからもよろしくお願いいたします。