緩和ケア医の日々所感

日常の中でがんや疾病を生きることを考えていきたいなあと思っています

広島原爆の日を祈る

2023年08月06日 | 社会時事
1945年の今日は、広島に原子爆弾が投下された日です。

私は岡山出身で、広島の隣の県で高校生まで過ごしました。
幼い時から、原爆については、その日の天候、きのこ雲とか火傷のこと、放射線障害、爆風やその後焼け野原になったこと・・
そのような凄惨な様子を母から聞かされてきました。

1990年代に在米中、スミソニアン博物館を訪れ、エノラ・ゲイを見たことがあります。
そこにあった説明は、初めて原爆を日本に落とし、世界第二次大戦を終結させた飛行機といった、戦争の英雄をごく簡単に説明しただけだったように記憶しています。

そのころ、放射線科の専門医から、医療機関での使用する放射線のリスク管理の元となっているデータは、この原爆の時のデータを参考にしていることを教えてもらったことがありました。
戦後、多くの米国人が現地に入りましたが、データを取ることが大きな役割だったと・・
救助や治療はどの程度目的に含まれていたのか私にはわかりませんでした。



いくつもの広島・長崎の原爆に関わる記憶があり、少なからずその影響を受けて今の自分がいることを感じます。

痛みや苦しみに対峙するエネルギーを与えてくれたことに感謝し、ただただ、祈りたいと思います。

travel-tokkiによるPixabayからの画像

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2 コメント

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Unknown (e3693)
2023-08-12 23:52:05
チュンさん

長崎で医療従事者として働いていらっしゃったのですね。
原爆投下の日、どの様にお過ごしになったのかなぁと思いを馳せていました。
頂いたコメント、何度も何度も読み返しました。ありがとうございました!

aruga
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Unknown (チュン)
2023-08-11 20:16:51
私は以前長崎にいました。長崎の人は放射線治療にとても敏感で、歴史背景を強く感じます。今別の県にいますが、原爆に対する考えにかなり差があり悲しく感じる事があります。私が長崎で医療従事者として仕事できた事、必然だっと思い感謝の気持ちを忘れず、明日の医療に向き合いたいと思います。
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