プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

北朝鮮・韓国の融和を戦争回避へ そして冷戦の遺物の解消へ

2018-02-10 17:44:11 | 政治経済

南北選手約180人が一つになって行進したとき、3万5千席を埋め尽くした観衆は全員が立ち上がり、拍手と歓呼で迎えた。ろうそくの形の(LED)ライトの波が、「アリラン」が終わるまで観客席に押し寄せていた。それは平和に対する念願と尊敬の印だった。(http://japan.hani.co.kr/arti/politics/29750.html)


女子アイスホッケー選手2人が聖火をともに運んだ姿は感動的だった。この日、平壌から航空機で、金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党宣伝扇動部副部長など北朝鮮の高官級代表団が韓国へ入った。北朝鮮は一足先に「三池淵(サムジヨン)管弦楽団」や応援団などを送り込んでおり、並々ならぬ意気込みだ。

ところが、「パラリンピック」が終了すれば、米国は延期している「米韓合同軍事演習」を再開しようとしている。冷戦時代の遺物である南北対立が解消されたら、困るのである。朝鮮半島の米軍基地も、日本の米軍基地も朝鮮戦争のおかげで、正当化できた。韓国も日本も高価な米製武器を爆買いしてくれる。


「祖国統一3大憲章記念塔」

祖国の統一は、
外部勢力に頼ったり、外部勢力の干渉をうけることなく、自主的に
思想と理念、体制の相違をこえて民族の大団結をはかり
武力行使によらず、平和的方法で実現すべき

この三大原則のうち一番難しいのが、外部勢力の干渉である。現代帝国主義の主柱であるアメリカの執拗な干渉、歴史的に南北分断に責任をもつ旧宗主国である日本の惨めな米国追従が南(韓国)の自主性を奪っているからである。

第2の朝鮮戦争を止めるのは、トランプ大統領と安倍首相が語る「北朝鮮への最大限の圧力」ではない。長期の制裁の中でも歯を食いしばって経済発展までさせてきた北朝鮮は、これからも耐え続けるだろう。



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