プロメテウスの政治経済コラム

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自民党憲法改正推進本部の船田元・本部長代行  安倍改憲の狙いを思わず暴露

2018-02-19 18:08:03 | 政治経済

自民党憲法改正推進本部の船田元・本部長代行は15日の国会内の集会にビデオ出演し、憲法第9条の1項・2項を残して自衛隊を明記する改憲に続いて2項削除へと進む「2段階改憲」の狙い暴露した。日本会議国会議員懇談会の幹部の一人は、公明党が2段階論への警戒を示していることもふまえ、「本当はそういう手の内は分からないようにしておきたい。その意味では、船田さんが『2段階論』を暴露しちゃったのは余分だった」と語っているらしい(http://www.jcp.or.jp/akahata/aik17/2018-02-19/2018021901_03_1.html)。

ビデオで船田氏は「2項を外した方が理屈としては整合性が取れるが、2項を外すとなると自衛隊の役割・機能が無限に拡大してしまうという恐れを国民に与えかねない」とし、「2項を残した形で自衛隊を明記する方が国民の理解が得やすい」と、安倍改憲案の狙いは、国民投票対策であることを思わず暴露した。

「自衛隊」を憲法に明記するとしないでは、同じ「自衛隊」でも大違いである。憲法に記載されない「自衛隊」は実態は軍隊だが、警察や海上保安庁と同じく行政組織の一部である。ところが憲法に明記された「自衛隊」の場合には、主権者国民が国家権力に対し、軍事力行使のお墨付きを与えたということであり、正真正銘の軍隊になるということだ。違憲、合憲の次元の問題ではない。



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