プロメテウスの政治経済コラム

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レーダー照射問題 日本側から協議打ち切り 格好つけても完敗

2019-01-23 18:01:10 | 政治経済

今度のレーダー照射事件をめぐる一連の騒動は、日本の外務、防衛両省は映像公開に慎重だったにもかかわらず、安倍官邸がその判断を否定し、頭ごなしに公開を命じたことから始まった。喧嘩を仕掛けた安倍首相が、文在寅大統領に反撃されて完敗に終わったというのが事の真相である。「白黒つけようじゃないか」と凄んでいた日本側が、「これ以上交渉を続けても無意味だ」と言わんばかりの捨て台詞を吐いて突然交渉を打ち切った(http://kenpo9.com/archives/5235)

従来なら、米日韓同盟関係のなかで相応の対応がとられ、ここまで険悪になることはなかった。米朝関係が緊張緩和に向かって進むなかで、北朝鮮に代わって安倍流韓国バッシングをやってはみたが、韓国の方が一枚上手だった
韓国国防部は22日、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊の哨戒機に火器管制レーダーを照射したと日本が主張する問題に関し、韓国側の立場と情報を米国と十分共有してきたと明らかにした。同部の高官は「米国が仲裁したとの話を公式に聞いたことはない」としながら「ただし、われわれの状況を米国側に伝えて情報を共有した」と述べた(https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190122-00000034-yonh-kr)。

日本政府が突然協議の打ち切りを発表したのは、来月に米朝首脳会談が予定されていることに加え、日韓のの対立を望まない米国から注意されたからである。米日関係と米韓関係の違いが明らかになった一件だった。


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