プロメテウスの政治経済コラム

プロメテウスは人間存在について深く洞察し、最高神ゼウスに逆らってまで人間に生きる知恵と技能を授けました。

民主議員―「ガセネタ」もとに今度は思想差別

2006-03-09 18:06:21 | 政治経済
堀江「送金指示」メール問題で「ガセネタ」をもとに他人を批判する責任を問われた民主党。またしても「ガセネタ」もとに今度は皇室典範に関する有識者会議メンバーの3人の実名まであげて思想差別発言をおこないました。

昨日(8日)の参院予算委員会で民主党の山根隆治議員は、女性・女系天皇容認を答申した有識者会議メンバー10名のうち3名の実名をあげ、根拠の定かでない情報をもとに、その思想・信条を問題にする質問をおこないました。
「○○氏は共産党系のオンブズマン運動や・・・」「△△氏は社会主義協会系・・・」「××氏は民主青年同盟に入っていた可能性が高いと書かれている。1952年に共産党に入党したという情報もある」などなど。

質問者の山根議員自身が、「私も確認できるところではないが」とか「一部のインターネットで情報が飛び交っている」といい、皇室典範改正準備室長も「根拠がどこにあるのか必ずしもいまのご指摘でも分からない」というほどの不確かな情報です。

女性天皇・女系天皇を容認した報告書の内容がいくら気に入らないからといって、メンバーの過去の思想経歴を「ガセネタ」をもとに問題とする民主党には開いた口がふさがりません。山根氏は「国民が色眼鏡でこの有識者会議の報告を見たりされることを、私は危ぐする」とまで述べて政府にメンバー再見直し・再諮問を迫ったのです。要するに、山根氏は「ガセネタ」を使って、国会の場で公然と“共産党だから問題だ”という時代遅れの思想差別を要求したのです。

「偽メール」で大問題になったばかりの民主党ですが、山根質問に現れたこの党の反「民主」性は、その大政翼賛的行動とともに国民的立場とは両立しないことをはしなくも示すものでした。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。