プロメテウスの政治経済コラム

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櫻井よしこの「朝日」攻撃の捏造が裁判で明らかに

2018-04-02 21:11:53 | 政治経済

「森友問題は朝日のフェイク」「捏造報道の朝日は廃刊せよ」などとがなりたててきた安倍応援団。ところが捏造は「朝日」でなく、自分たちであることを満天下に知らしめてしまった。

安倍応援団と極右論壇が「捏造」「国賊」と叫んで一斉に攻撃していた朝日新聞の「慰安婦」報道をめぐる裁判で重鎮・櫻井よしこ氏の嘘とインチキが明らかになってしまった。

元朝日新聞記者・植村隆氏を「捏造記者」などと攻撃した極右言論人と出版社が名誉棄損で訴えられた裁判で、3月23日に開かれた第11回口頭弁論、被告の櫻井氏の本人尋問で、その根拠がまったくのデタラメであることが暴かれてしまった。どうしようもなくなった櫻井氏が全面的に自らの誤りを認める場面もあった。

櫻井氏がいう(金学順さんが)〈十四歳のとき、継父によって四十円で売られ〉〈十七歳のとき、再び継父によって北支の鉄壁鎭という所に連れて行かれて慰安婦にさせられ〉〈継父によって人身売買された〉なる主張は1992年2月の月刊「宝石」(休刊/光文社)の記事からの引用らしいが、植村記者を攻撃するために勝手にでっち上げた「捏造」だったのである。

櫻井氏が出典だとする「宝石」記事では、〈着いたところは満州のどこかの駅でした。サーベルを下げた日本人将校二人と三人の部下が待っていて、やがて将校と養父との間で喧嘩が始まり「おかしいな」と思っていると養父は将校たちに刀で脅され、土下座させられたあと、どこかに連れ去られてしまったのです。
 私とエミ子は、北京に連れて行かれ、そこからは軍用トラックで、着いたところが「北支のカッカ県テッペキチン」(鉄壁鎭)だったと記憶しています。中国人の赤煉瓦の家を改造した家です。一九四〇年春ごろでした。〉(「宝石」での学順さんの証言)となっている。「継父によって四十円で売られ」の真相は、〈母は私を、妓生を養成する家の養女に出しました〉〈それから母は養父から四十円をもらい、何年かの契約で私をその家に置いて行ったと記憶しています〉「
養父」は継父でなく「妓生専門学校の経営者」のことなのだ。

今回、植村氏が起こした裁判で明らかになったのは、櫻井よしこという“極右の女神”の信じられないようなペテンとデタラメだけではない。安倍応援団の極右界隈が事実を簡単に捏造し、自分たちに不都合な事実を覆い隠し、そこに安倍首相らがのっかって、朝日新聞というメディアと植村氏を潰しにかかった。その民主主義国家とは到底思えないグロテスクさが、あらためて、白日のもとにさらされたと言っていいだろう。( http://lite-ra.com/2018/04/post-3921.html?utm_source=onesignal&utm_medium=button&utm_campaign=push)

 


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