加山到のハマッ子雑貨飯店

おもちゃ箱をひっくり返したような楽しい雰囲気が伝われば嬉しいなっと。08年11月6日開店!

2020年前期(長文御免)

2020-06-30 | 心静かに

おやおや。6月も終わりですね。

コロナコロナで不穏な日々。 医療従事者を始めとして、行政、介護、流通、宅配、販売、金融、清掃、交通機関、その他・・・日常生活に必要不可欠な部門で働く多くの人々。しんどいながらも自粛要請で時短・休業などをした企業や店舗。ご苦労をされたり、つらい思いをされたり、残念ながらお亡くなりになった方々。コロナ対策を考え、研究・開発に懸命に携わっている国や開発機関。そして余儀なくされた新しい生活様式や仕事方法。それでも自宅待機や在宅勤務で新たなる発見があったり見つめ直した家族とのつながりや仕事・作業のあり方。

様々なことを考えさせられた半年でした。役者としての活動に制限がかかり苦悩するかたわら、休業できない公共的職務に携わる身としても精神的にかなりきつい半年でした。もちろん、その苦痛はまだまだ続きます。夏の暑さを従えて・・・。

        

2月末の最初の自粛要請により不要不急の外出を控え、生活に制限がかかり数日が過ぎた頃。こんなことをに思いました。「先の大戦の戦時下では、もっともっと大変な思いをして過ごした先人たちがいたんだよな。」 空襲警報が鳴れば持つもの持たずに防空壕に逃げ込み、燈火管制のために電灯をつけずに夜を過ごす。それも「いつ死ぬかわからない」「目の前にある死」という恐怖と共に。

戦争で何もかも失い焼け野原となった地で食うや食わずの生活をした人たち。或いは最近に至るまで何度となく襲ってきた強烈な自然災害で日々の暮らしを突然失った方たち。それでも耐えて忍んで強く生き抜いている多くの多くの、まさに多くの人たち。こういう方たちがいるのに、そういう状況があるのを見て聞いて知っているのに、不要不急の外出をしてしまう輩たち。普段は社会や国の決め事に反発していながらも、いざとなると特例措置や様々な対処に「俺にも」「私にも」と乞うてくる。いつもは気さくないい人がいざとなると罵声を浴びせてくるほど豹変する。気づかいのできる優しい人が大量の買い占めをして高額転売をする。

一方で、自分や家族を守りたいのに、それでも世のため人のために行動している人たち。前述のエッセンシャルワーカーしかり。或いは一抹の優しさからマスクを手作りしたり、工夫を凝らした弁当を作っては最前線で戦っている人たちに差し入れる。近所に住んでいる高齢者や社会的弱者に気を配る。経済的につらい思いをしている人たちに、無料で弁当配布をしていた飲食店・・・などなどなど。

マスク配布や給付金についても「まだ届かない!」「申請したのにまだ振り込まれない!」などの声も聞こえています。政府は迅速に対応すると言っているけども、実際に手を動かす実務者の数は知れています。給付金関連のウェブを作成する担当者、郵送用の文面を印刷する業者。それで日本全国5000万世帯を相手にしなければならない。みんなてんてこまいです。もちろんマスクや給付金がなくてひっ迫している人には切実な事由ですし、これには地域の行政のしっかりとした対応が必要でしょう。でも、待てる人は待っていてあげましょう。そうしませんか?

こんな状況だからこそ献身的になるんだな、気持ちが寛容になれるんだな、とか。自分や家族を守るためには必死になるからこそ、その行動が時には迷惑行為になってしまうんだろうな、とか。これら全てが、こういう事が、人間本来の姿なのかもしれないな、とか。

繰り返しになりますが、いろいろな事を考えさせられました。

ホント、難しいです。

        

さて、これから始まる今年後半。

感染拡大阻止のために「うちには来ないで」と言っていた地域も、経済再活性化のために観光誘致を始めています。私にも演劇やライブの鑑賞案内が来始めました。なじみの飲食店からも案内が来ています。社会経済を潤すためにも、ストイックな思いから来るメンタル低下を改善するためにも、どう行動するか。「不要不急」の一線をどこでどう引くか。

国ではコロナ対策以外でも進めなければならない案件が取り沙汰されています。賛成できるものもあれば反対しなければならないこともあるでしょう。我々庶民の生活でもやらなければいけない事もあれば、やらない方がいいことがまだまだあると思います。これからも考えなければいけないでしょう。

まずは気を緩めることなく、しっかりと行きましょう。しっかりと生きましょう。

「マスクをしていてもウイルス防止にはならないってWHOが言っているのに、なんで国民にマスクを配布するんですか!」と強い口調で噛みついていた野党議員。この人は今、マスク着用してるのかなぁ。

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2 コメント

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Unknown (加山画伯の題材になった同僚)
2020-07-01 06:03:26
思わずコメントせずにはいられなかった…

私のおばあちゃんが今年コロナが流行りはじめた頃、同じようなこと言ってました。

「小さい頃に経験した戦争と比べれば、これで根をあげるなんて甘い」と。「明日をも知れぬ危険と隣り合わせの毎日。それに比べたら、防ごうと思えば自分の行動次第でほぼ防げる、命は守れるんだから、やれ窮屈を強いられるだの、自粛疲れだの、これで根をあげるなんてね、日本人の大和魂は今の時代の便利さや自由と引き換えにぬるくなっちゃったね…」と嘆いていましたよ。

やはり、戦争経験者はこういう時の底力というか、強いなぁと思いました。

おばあちゃんは終戦時、小学一年生。戦争が酷くなる頃に幼少期を過ごし、人生の締めくくりとなるであろう向こう何年間かがこのウイルスとのたたかい。やるせない気持ちになるようです…

高齢者は罹患すると危ないから、十分に気をつけて欲しいものです。
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Unknown (イタル)
2020-07-01 16:49:51
>同僚さん
コメントをありがとうございます。まさにその通りなんです。我慢という部分では見習わなくてはいけませんね。ブログにも書いたけど、あとは経済とメンタルを潤わせるには、どこで一線を引くかですね。
………って、僕が描いた同僚⁇誰だぁ?
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