Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

小児のHVHF

2018年05月23日 | 腎臓
Miao H, Wang F, Xiong X, et al.
Clinical Benefits of High-Volume Hemofiltration in Critically Ill Pediatric Patients with Severe Sepsis: A Retrospective Cohort Study.
Blood Purif. 2018;45(1-3):18-27. PMID: 29161713.


敗血症でCRRTが必要となった155例の小児のうち、62例が通常のドーズ(35ml/kg/hr)、93例がHVHF(50-70ml/kg/hr)でCVVHが施行された。予後を比較したが、二群間で差はなかった。

以前、成人のCHDが700ml/hrで回っている横で、乳児のCHDが1L/hrで回っているのを見た。
調べたり聞いたりしてみると、どうも日本中でこういうことが行われているらしい。

小児は専門ではないので分からないが、すごく間違っていること、少なくとも日本の外とは大きくかけ離れていること、が行われている気がする。

CRRTはそれなりに専門なので分かるが、CRRTのintensityとかdoseの話をするときに、透析流量と濾過流量は基本的に同じものとして扱う。もちろん少し違うけど、CRRTは水分と溶質のコントロールのために行うものなので、臨床的に大きな差はない。
どうもそこに混乱があるのではないか?
小児は専門外なので分からないが。
コメント (1)
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