Dr内野のおすすめ文献紹介

集中治療関連の文献紹介が主な趣旨のブログ。
しかし、セミリタイアした人間の文献紹介なんて価値があるのか?

お詫び

2013年07月15日 | ひとりごと
先月に学会的なものがあり、その前後で仕事が思いっきりたまり、そちらを優先した結果、先週は文献紹介のブログを更新できないという、ここ2年間で初めてではという出来事が起こっちゃいました。
そして、実は今週もいつもの文献紹介はできなかったりします。。。

でもそれでは寂しいので、先週ちょっと思ったことでも。
先週、看護学の大学院の学生さん(ナースとしてはベテランぞろい)に講義をする機会があって。
いただいたお題は”腎機能・水電解質の管理”。
こういうの、とっても困ってしまうのですよ。きっと望まれている内容は、このタイトルから想像できる教科書的なものでしょう。より専門的な看護学を学ぶにあたって、医学的なものもレベルを上げる必要があるので、医師からの講義が必要、的な。
でも、こういう講義はしたことがなく、ろくに教科書も読んだことがないので、仕方なく、”AKIっていう概念が出来たんですよ”とか、”CRRTとかって、日本ってちょっと違うんですよ”とかの話をして。まあ、そりゃずれてますわな。
改めて、座学/講義とは何ぞや、という疑問も感じたりするし。
このタイトルで、僕よりもちゃんと話をしてくれる人はたくさんいるでしょうし、来年からはお断りしようと思っております。

で、この話をしたときに受けた質問で、”どうして日本のお医者さんたちは他の国と違う治療をしているのか”というのがあって。
やろうと思えば、それこそこのタイトルで講義ができちゃうくらいの話題。疑問を感じてほしいというのが話の狙いの一つだったりしたので、シメシメとも思いつつ、気軽に答えられないとも思いつつ。
で、こう答えました。
少なくとも一つの理由として、英語を読まないからだと思います。世界には70億の人がいて、情報共有は英語で行っているのに、日本語で書いていることしか読まないでいると、情報が70分の1になり、どうしても偏ってしまう。。。

先月の学会で、ドイツの友人に数年ぶりに会って、最近のお互いの状況について話していたら、そのドイツ人が、
今の自分の職場では、誰も英語の文献を読まず、ドイツ語の学会雑誌くらいでしか勉強をしない。研究にもまったく興味を持たないし。
という話をした。ちょっとビックリ。今まで外人さんたちと話していて、こういう話題はほとんど聞いたことがなかったので。ドイツって、いろいろ日本と似てるんだなー。

で、実は今、そのドイツにいます。夏休みで。
これが文献紹介を今週も更新できない理由。
定期的にお読みいただいている方々、ごめんなさい。
仕事が滞っているためにご迷惑をおかけしている方々、ごめんなさい。

ドイツは緯度が高いから少し涼しいよ、と聞いていたけど、ちょっと違う。
朝は15度、午後は30度。
それとも、これも温暖化のせい?
コメント
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