BOSSの壷

"Southern Valley" の日常とBOSSの《壷》をお伝えします。

動物取扱責任者研修会

2016-06-28 17:19:42 | ご報告
今年も動物取扱責任者研修会に行って来た。
私が、一年に一度、電車に乗る日でもある。

今日はウマく電車に乗れた。
妻の Noco に PASMO なる魔法のカードを借りたからである。
券売機の前で呆然とすることなく、
まるで普段から電車に乗り馴れている人のように乗れた。



研修会のテーマは二つ。
「動物の問題行動」と「動物を管理する《におい》」について。
《におい》については割愛するが、
《問題行動》には少し触れておきたいと思う。

問題行動の原因は大別して二つ。
「脳の器質的障害」や「中枢神経の機能障害」に加え、
「遺伝的要因」からなる『生得的因子』。

もう一つは、
「妊娠期の母親のストレス」「母性行動の質と量」、
さらに、「充分な親や兄妹との交流」からなる『習得的因子』となる。
そして、「出生から発育期間を通じて子育てに補助的に関わる人間の影響」が
最も大切な期間。

以上は一般のオーナー様には関われない部分だが、
一番重要なのは《飼い主の手に渡ってから》となるのは言うまでもない。

分かりやすく説明するために、以降は、イタグレを例に挙げて書かせて頂く。

『飼い主とのミスマッチング』=ご自分のライフスタイルが
インドアなのに、豊富な運動量が必要なイタグレを選んでしまった。

『社会化不足』=動物飼育に関する飼い主の知識経験不足が主な原因で、
俗に言う「社会性の乏しい飼い方をしてしまった」というパターン。

『誤った優位性理論』=ワガママを通し、甘く育ててしまった。
『対応に一貫性がない』=読んで字のごとく。

お伝えしたいのは、上記のような育て方で問題行動の多い(強い)愛犬を
形成してしまうと、その対処や更正には相当な時間と技術が必要になるということ。
場合によっては、愛犬を手放すことを頭に浮かべるほど最悪な状況にもなりかねない。
DOX がパピーをお渡しする際、かなり厳しいことを申し上げたりお願いをするが、
ご相談をお受けするイタグレの中には更正不可能な子も少なくない。
そうした実情を踏まえながらの、年に一度の真面目な話しでした。

【あとがき】
人は学校で1時限授業(40~50分)を受けて来たせいか、
講習開始1時間半にもなると、あちこちで「問題行動」が起き始める。
◯ 咳や「うめき声」を抑えられない。
◯ 筆記具などを床に落とす。
◯ 複数で来ている人はおしゃべりを始める。
◯ さんざんモジモジしたあげく、熟睡に入る。
◯ 私のシートの背中を足で蹴る。(優しく注意した)

講習よりも、こちらが気になる私であった。