徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

婚礼の菓子撒き

2006-12-05 17:20:00 | ひとりごと
 昨日…ブログ友だちの或るお母さんのお知らせを読んだ。
近々…娘が増える…と嬉しそうな内容…娘というところがいいねぇ…。
 何人もの子宝に恵まれたお母さんちに…更に宝が舞い込むわけだ…。
善き哉…善き哉…。
心からお慶び申し上げる…。

 婚礼と言えば…今では何から何まで結婚式場で執り行われるのが一般的になってしまったが…その頃にはまだ実家で仕度をして嫁いでいく人も多かった。

 自分が育った町では婚礼の日に菓子撒きをする慣わしがあった。
花嫁の仕度が整って嫁いでいく時間になると近所の人たちが集まってくる…。
 隣近所の付き合いが今ほど希薄ではない時代だから…生まれた時から知っている花嫁さんの門出を祝うために…。

 まあ…中には菓子撒きの菓子だけが目当ての人も居るかもしれないが…慶事の時には大勢集まった方が縁起が良い…。 華やかで…賑やかな方が好まれる。
菓子目当てでも…それはそれで十分に価値があるのだ…。

 集まってくれた人々に二階から親族が菓子を撒く…。
家によって思うところは違うだろうけれど…そのお菓子には多分…お世話になりました…とか…これからも宜しく…とか…幸せのお裾分け…とかいった意味があるのだろうね。

 逆に…迎える側の花婿さんの家でも菓子が撒かれる。
こちらの方は先程の意味に加えて新しい家族を宜しくお願いします…というような思いも込められているのかもしれない…。

 祝いの時に縁起物を撒く習慣は他の土地にもあるようだ…。
自分の町では小さな袋菓子のようなものを撒いていたが…餅を撒くところもあるようだ…。
この眼で見たわけではないので…事実かどうかは定かではないが…餅に五円玉を入れるところもあると聞いた…。

 この国では五円玉を御縁とかけて…よく利用する…。
御縁がありますようにとの願いを込めて商売などにも使われる…。
婚礼などはまさに御縁だから…使われることがあるかもしれないな…。

 最近では小さな袋菓子ひとつというわけにはいかないらしく…菓子の詰め合わせ袋などを用意して撒かずに配るそうだ…。
撒くという従来の形がなくなってしまったのは何とも寂しいが…これも時代の為せる業なのだろう…。

 何はともあれ…お母さん…嬉しい話題を有難う…。
自分もお母さんちの…幸せのお裾分けに与った気持ちがするよ…。
お母さんと新しい娘さん…そして御家族の皆さん…末永くお幸せに…。