徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

散歩道で拾った話…第三百七十九「カワラヒワ・ツバメのヒナ・カルガモ体操」

2009-07-30 09:26:26 | 生き物
 早朝に雨が降った今日の散歩道…午前9時現在は久々にお日さまが出ています…。
けれども…本日降水率50%なので油断できません…。
これから接骨医院に出かけるところなので…恨めしいけど洗濯物は家の中に入れておきます…。

 今回もストック画像…取り置きも残り少なくなってきたなぁ…。
あ~ぁ…早く散歩に行きたいぜぃ…。

 まずは…カワラヒワ…。
天気の良い日にはよく川辺で水浴びをしていたりするけれど…こんなに雨が降ったんじゃぁ水嵩があがって水浴びどころじゃないね…。



 こちらは餌を待つツバメの子たち…。
親が飛んできて餌を与えているところも撮ったのだけれど…羽ばたきがすごくてブレブレだったのでUP諦めました…。



 さて…カルガモさんの体操です…。
まずはお尻をフリフリ…。



次に…全身フリフリ…。



しっかりと前屈したら…。



ん…がっ!



・・・・・・・・。


行ってきます…。






散歩道で拾った話…第三百七十八「ナマズ・カムルチー・ニホンイシガメ・スッポン」

2009-07-28 12:37:42 | 生き物
 散歩道は相変わらず梅雨…空は暗く…雨ばかり…。
さっきまで降っていた雨…たった今止んだばかりだけど…雲が厚いのでまた降ってくるかも知れない…。

 今日からテーピングはなし…痛みのある時にだけ巻くことになった…。
先生の話ではランニングにも長距離のウォーキングにも向かない足なんだそうで、ランニングなどをする時にはサポーターなどで固定した方がいいらしい…。
何にしても…これからは要注意だなぁ…。

 さて…散歩に行けないのをごちゃごちゃ嘆いていてるだけでは芸がないので…ストック画像をUPしますね…。
ないとは思うけど…もしも同じものを前にUPしてたら…御免…です…。

 まずは…川底でじっとしているナマズ…。
ずっと観察していると感じるんだけど、ナマズにはどうやら其々にお気に入りの場所があるみたいで、しばしば同じ位置に居るのを見かけます。



 その日の天気や気温によって居たり居なかったり時間がずれたりするので、毎日同じ時間にというわけではないけれども…。
おそらく、水温とか天候とか、何らかの自然条件が一致した時にその場所にくるんでしょうね…。

 同じ場所…といえば…カムルチーも…。
ナマズよりはずっと大雑把だけど…ある範囲内…に居ることが多いみたいです…。



テリトリーみたいなものがあるのかな…?
カムルチーはつがいになると巣を作る魚だそうだから…少なくとも子供を育てる時にはあるかもしれないですね…。
その辺り…川好きさん…御存知でしたら教えてくださいね…。

 こちらはニホンイシガメ…多分ね…。甲羅のキール(稜線)が一本だから…。
クサガメはキールが三本あるそうです…。
はっきりとは分からないので…カメ博士の意見を聞きたいなぁ…。 



何メートルもある護岸壁を登って土手と歩道との境目に出てきました…。
おそらく…産卵のため…だろうと思います…。



可愛い顔してますね…。
それにしてもカメの力はすごいなぁ…。
この川の護岸壁…足懸りがなければ今のdoveは登れないかも…。
子供の頃なら平気だったろうけど…。

あ~ぁ…その元気…カメにあやかりたい…。



ラストに…パワーのもと…スッポンくん…をUPしておこう…。

どうぞ…。

あやかって…ください…。







どう…思う…?

2009-07-26 16:10:56 | ひとりごと
 現在…室温30℃・湿度66%…時折…お日さまが顔を出すけれども雲は相変わらず厚い…。
これから夕方にかけて気温は上がる一方なんだろうなぁ…。

 今日は接骨医院が休みなのでテーピングはなし…代わりにサポーター使用…。
腫れはなかなかひかないけれど、有り難いことに、かなり痛みがとれてきた…。
痛みがあると階段を降りるのが難儀…できるだけ臀部の筋肉を使って足全体で動く…。 
それで少しは脂肪が減ってくれりゃぁ儲けもんだが…そうもいかない…。

 通っている接骨医院の先生は近所でも定評のある腕の良い先生…少し前に別の場所を傷めた時に御世話になったので今回も端っからそうすれば良かったのだが…実は回り道をしてしまった…。

 足首の痛みがひどくなって腫れもひかなくなってきた時…ふと…骨に異常があるといけないから最初は外科へ行った方がいいのでは…と思ってしまった。
接骨医院にはレントゲンがなく、どの道、医院と提携している外科に撮りにいく可能性があったからだ…。

 そこで、まずはdoveちゃんずが何回か御世話になったことのある外科医院へ行くことにした…。
その日は土曜日…生憎…いつもの外科の先生は用事で出かけており…見知らぬ顔の代診らしき先生がいた…。

 「どうしました?」

 「両足首が腫れて痛いんですが…。」 

 「立ち仕事に良くあるんですよ~。介護の方なんかに多いですね~…。」

 「はぁ…。」 (…おいらの仕事…立ち仕事もあるには違いないけど…半分はデスクワークだし…。)

腫れた足首を見せようとしたが無視…。 (…えっ…患部…診ないの…?)

 「はっきり言って治すには仕事辞めるしかないですよ~。」

 「えぇっ…?」 (…足首傷めた程度でなんで仕事辞めにゃならんの…?)

 「どうして欲しいですか~?」

 「はぁ…?」 (…どうして欲しいって…治して欲しいに決まってるじゃないか…。)

 「だからね…検査したいとか…湿布が欲しいとか…痛み止めとか…。
して欲しいようにしてあげますよ~。 」

口ばっかりで幹部を診ようともしない。 (…したいように…っておいら素人にどうしていいか分かるわきゃねぇだろ…?)

 「検査…って…?」

 「血液検査とか…レントゲン…全部調べて身体に何処も異常がないかどうか分かってから…治療って事で…。」

 「…血液検査~???」 (…ここは外科だろ~? 血液検査なんて…結果が分かるまでに何日もかかるじゃないか~…。
分かった時には…治ってるか…ひどくなってるかだぞ…。)

 「どうしますか? 今日は土曜日で混んでるから…時間かかりますけど…? 」

 「そんな御大層な検査が…必要なんですか~?」 (…足首傷めただけで…患部診もしないで…?)

 「だってその痛み…痛風かもしれないじゃないですか~…。
だからね…したいようにしてあげます…。検査でも痛み止めでも湿布でも…言ってください…。 」

 「じゃ…湿布ください…。 」(…あかん…別の医者へ行こう…。)

 「湿布ですね…はい…。 そうそう…痛み止めと塗り薬も出しておきますね…。 」

 「・・・・・・・・・。」(…頼んでないし…。)

 「それじゃ…御大事に~。 」

…この先生…最後まで患部を診ようともしなかった…。
普通…傷めた両足首の状態から診るだろう…!
腫れがどんな状態か…とか…内出血はないか…とか…骨折してないか…とか…。
どうして欲しいですか…って…そりゃぁ…医者が診察して所見を述べてからの話だろ…!
おいら…定期検査でもメタボ検査でも何にもひっかかってないし…至って健康…痛風の気もないぞ…!

おまけに頼んでもいない塗り薬と痛み止め…。

 頭にきたdove…その足で今の接骨医院の先生のところへ…。
接骨医院の先生は、ちゃんとdoveの足首を動かして、傷む方向や腫れ具合や炎症の状況を調べて説明し…しっかり治療してくれた…。

これが本当だろ~…。

 それにしてもあの外科…doveちゃんずが時々御世話になってるけれど…これから先どうしようかなぁ…。
あの代診の先生が担当じゃ埒があかない…。
…受付でいちいち今日の先生は誰ですか…なんて…訊けないしね…。









今日の一品…豚キムチ炒飯…dove風…。

2009-07-24 16:56:36 | 簡単手抜き料理
 暑いっすっ! 
今の時点で室温31℃湿度58%…我が家では比較的涼しい場所での計測です。
包帯とテーピングで足首包まれた状態のdove…足湯に浸かっている様なもの…。
あ~ぁ…鬱陶しいなぁ…。

「先生…痛みは少し和らいできましたが…腫れがひきません…。 」

「腫れは…なかなかひかないでしょうねぇ…。 使いながらの治療ですからねぇ…。 」

「先生…おいらデジカメ持ってウロウロしたいんですけど…宜しいでしょうか…? 」

「そうですね…少しならいけないことはないでしょうが…安静にしておいた方が良いと思いますよ…。 」

 え~ん…画像が手に入らないよ~…。
…ってことで…またいい加減料理で御茶を濁すことに…。

 さて…今日のひと品は…暑い夏休みの昼食に最適な簡単手抜き料理…。
豚とキムチの炒飯…です。
その他の食材はお好みで何でもいいのですが、今回はニラ・エビ・シイタケ・ネギを加えました。
生の豚の代わりにヤキブタを使ったりタケノコやレタスなんかを加えても美味しいですね。
豚など肉類がお好みでない方は魚介類で…。

 キムチが味の決め手なので、できるだけ美味しいのを選んで贅沢しちゃってください…。
もともとの味さえ良ければ食べ切れなかった残りの酸っぱいキムチでもOK…。

ピリ辛キムチで暑い夏を乗り切ろう…豚とキムチの炒飯…dove風…お試しあれ…!











何で…かね…?

2009-07-21 17:01:01 | ひとりごと
 今日も雨…まったく…よく降ります…。
雨そのものは嫌いじゃないんですが…こう降り続くと倦んできますね…。
部屋の中…洗濯物だらけだし…。
蒸し暑くてジメジメ…この地方はまだ梅雨が明けないのかなぁ…。


 しか~し…doveが散歩に行けないのは雨のせいではありません…。
実は今…右足首テーピング&左足首サポーター締め…接骨の先生の手でがっちり固められています…。

どうしたかって…?

そりゃぁあ~た…またもやドジ踏んだに決まってるじゃあ~りませんかぁ…。

 毎朝…体力づくりの短距離ランニングに参加していたdove…。
たくじろうさんに教えて頂いた楽な走り方…歩くより遅い速度で走る…を実践した御蔭で…短距離では持久力と体力的には問題なく…三週間目までは何事もなく快適に過ぎていったのです…。

 そのままだったらなんともなかったでしょうが…四週間目に入った時…たまたま自分の体重以上に重量付加がかかった状態でスピードをあげたものだから…。
残念なことに残り一週間は歩いての参加…。
年齢が年齢だから別に歩いていても誰にも気付かれることはなかったですけれども…実にお恥かしい限り…。

だれだ…自分だけでも重いのに…って言ったやからは…?

 やっぱり…運動は自分の身体に合った状態でやらなきゃいけませんね…。
重量付加がかかったのには止むを得ない事情があったのですが…そうしようと思えば回避できたはず…日頃鍛えてもいないのに年甲斐もなくはりきり過ぎたかな…。
これに懲りて…怪我が治ったら柔軟と筋トレ…マジで始めようかと…。

あ~ぁ…散歩行きたい…。



続・現世太極伝(第百四十二話 五番目の子供 )

2009-07-20 17:21:17 | 夢の中のお話 『続・現世太極伝』
 突然襲ってきた下腹の痛みに耐えかねて、ノエルが飯島病院のあの特別室へ運ばれたのは夜半過ぎのことだった…。
まだ産み月でもないのにノエルの子宮はすでに限界…。
緊急の連絡で駆けつけた北殿の不思議な力で、輝の胎児は仮親の産道を通ることもなくこの世に生まれ出で、飯島院長の手で保育器へと移された…。

 8ヶ月までノエルの胎内に置いておければ…万が一未熟児で生まれたとしても何とか無事に育つだろう…。
それが…ノエルと胎児を診断した飯島院長と治療師たちの見解だった…。
けれども…他人の子宮という環境は胎児にとって予想以上に過酷だったのかも知れない…。
標準に満たない小さな身体は見るからに弱々しかった…。

 新生児ICUの保育器の中で管に繋がれた嬰児を…西沢は複雑な想いで見つめていた…。
吾蘭や来人の生まれた時とは違い…まるで映像でも見ているような存在感の無さ…。
嬉しい…というよりは…哀しい…ような…。
それでも嬰児の顔立ちには何処となく思い当たるものがあって…無意識に笑みを漏らした…。

輝…。

西沢が無意識に呟いた名前…。
近くに居た看護婦たちはそれを…五番目の子供の名前だと思った…。



 ノエルの中の女性としての臓器は、機能不全を通り越して存在することさえ意味をなさず、それが何であるかもよく分からないものと化していた…。
朽ちた細胞をそのままにしておけば、後々、ノエルの身体に何らかの悪影響が出てくるかも知れない…。
医師や治療師たちの診立てが一致して、時を置かず、残骸と化した臓器は全て摘出された…。

 太極の化身ノエルはようやく…16歳のノエル…を越えた…。
止まっていた時が再び動き始めた…。


「ちょっと複雑…なんだ…。 事故に遭う前の何も知らなかった僕に戻っただけなのにね…。
これが本当の僕だから…嬉しいはずなんだけど…ってか…めっちゃ嬉しいには嬉しいんだけど…。

 たださぁ…もう…紫苑さんの奥さんでいてあげられないし…子供たちにはママが居なくなっちゃったし…。
それに…紫苑さんに何かあっても…もう生命エナジーの基盤を産んであげることはできないんだよね…。

そこんとこが…さ…。  」

入院の連絡を受けて飛んで来た亮に…ノエルはそう言って溜息をついた…。

「けど…気持ち的には…あんまり変わってないと思うよ…。
紫苑さんの傍で暮らしたい…って想いは消えてないもんな…。 
僕の居場所は…紫苑さんと恭介先生の間…そう決まってるんだ…。 」

変なところで自信有り気だし…と亮は穏やかに微笑んだ…。
口元に少しだけ寂しげな陰を残して…。

「…で…赤ちゃんはどんな具合…? まだ保育器に入ってるって聞いたけど…。
どっちだったの…? もう…名前とか決まった…? 」

そう訊かれてノエルは急に眉を曇らせ声を落とした…。

「女の子…。 それがさぁ…紫苑さんたら…ひかり…としか言わないんだ…。
多分…輝さんの…ひかり…同じ名前…。

僕としては別にかまわないんだけど…ほんとにそれで…いいのかな…って…。 」

 公園の絵の先生…と近所の子供たちに慕われるくらい子供好きな西沢なのに、輝の遺児に対してはこちらが思うほどの感情を表さない…。
ノエルにはそれが不思議で仕方がなかった…。

実子である吾蘭や来人にだけでなく、直接には自分の血を受け継がない絢人や慧勠にでさえ惜しみない深い愛情を注ぐ西沢が、何故か妙に冷めた視線を向ける…。
実の娘だというのに…。

「あの子に会いに行くと…笑顔見せたり話しかけたりしてるから…別に嫌ってるわけじゃないんだけど…。
ほら…なんて言うか…子犬とか子猫なんかを見て単純に可愛いと思う…そんな感じ…なんだよね…。 」

あれほど子煩悩な紫苑さんが…だよ…。

理解し難い西沢の態度にノエルは戸惑いを隠せない…。
どちらかと言えば楽観的なノエルの…これまでになく不安げな様子に…亮も尋常ならぬものを感じ取った…。

「ふ~ん…そうなんだ…らしくないんだ…? 
けど…これまでとは違って嫁さんの妊娠・出産過程ってものがないから…まだそれほど実感が湧いてこないだけなんじゃないかな…?
輝さんのことで…かなりのショックを受けた後だしね…。 」

紫苑はまだ輝の死を受け入れられないでいる…。
滝川の言っていた言葉が亮の脳裏をちらっと掠めた。

もうちょっと様子を見てから考えようよ…。

 そんなふうに亮は答えた…。
仮親になったノエルの気持ちも分からないではなかったが…西沢を問い詰めたとしても…答えは返って来ないような気がした…。

そうだね…。
そうするしか…ないかもね…。

釈然としないまま…ノエルは頷いた…。




 最後の一滴がぽとりと落ちて…滝川自慢のコーヒーに小さな波紋が広がった…。
上出来…と…滝川は胸の内で呟いた…。
珍客を持て成すための一杯…そして滝川自身のための一杯…。
ふたつのカップが特別な部屋のテーブルに並んだ…。

「悪いわねぇ…予約なしで来ちゃった…ってのに…。」

 勧めに従ってカップを手にした珍客は、そう言って突然の来訪を詫びた…。
滝川を指名しての撮影依頼は前以て予約が必要…と…一旦は撮影を断わられたことを気にしているのだ…。
受付嬢が申しわけなさげに釈明しているところに…幸いにも滝川がひょっこり顔を出した…。

「いいんだよ…そんなこと…。
御得意さんが搗ち合わないようにしてあるだけだからさ…。
他の仕事してる時もあるしね…。
あまり長い時間…御客を待たせるのも申しわけないんで…。 」

そう言って滝川は機嫌よく笑って見せた…。

ポートレート…ね…。
コースはいろいろ…所要時間も料金もコースによるんだけど…。

 コース一覧を渡して一応本人の希望を訊いてはみるが…珍客はその立場上VIP料金コースを選ばざるを得ない…。
滝川としては有り難い話だが…見た目からは想像もつかない彼の控えめな性格を思えば…一覧を見せるのが気の毒なような…。

これが…お姉ちゃまならねぇ…何もかも最高クラスで構わないのよねぇ…文句なく綺麗な人だったもの…。
私の写真じゃ…いくら御金かけたって同じよぉ…。

 一般とは桁違いの料金表に溜息をつく…。
別に懐具合が悪いわけではないが分不相応に思えて気が引けるのだ…。
長い間、華やかな姉麗香の陰で働いてきたから、表舞台に立つ身となった今でも、誰にというわけではないけれど、ついつい気兼ねしてしまう…。

いつまでたっても…変わんねぇなぁ…。
今や押しも押されぬ存在なんだから…もう誰に気を使う必要もないじゃないか…。

滝川は苦笑する…。

別にねぇ…私が撮りたいってわけじゃないのよぉ…。
庭田の顔が一枚の写真も作ってないんじゃ困るって…うるさいもんだからさぁ…。
私は顔写真が1~2枚あれば…それでいいと思ってたから…まともな写真なんて何年も撮ってなかったの…。
そうしたら…免許証じゃないんだからちゃんとしたのを用意しろ…ってさ…。
ホント…面倒だったらありゃぁしないわ…。

「どうせなら…できるだけ早い方がいい…と思って…。 」

湯気を立てているコーヒーカップにそっと唇をあてた…。

ん~…美味しい…。

珍客は満足げに呟く…。

「早い方がいいのは…写真だけじゃないだろ…スミレちゃん…。
わざわざ僕のスタジオに御出ましあそばすなんざ…何か…紫苑に聞かせたくない話があってのことだな…? 」

予約なし…は計画的…ってわけだ…。

予約を取れば西沢に悟られる虞がある…。
それを見越しての不意の来訪…。

さすがは…天爵さま…と…滝川を唸らせた…。

うふふ…麗香似の見目好い唇が笑う…。

「そのとおり…察しがいいわねぇ…。

余計な御世話かとも思ったけれど…このまま放っておくのもどうかと…。
他家の私がどうこう言うよりは…先生の方が適任だし…。 

気付いてるんでしょ…先生…?
ひょっとすると…紫苑ちゃん自身も…。 」

問いかけるような眼差しで滝川を見た…。

「そう…かも知れん…。
だけどな…スミレちゃん…仮にそうだとしても僕は…もう少し…待っててやりたいんだ…。
紫苑が輝の死を受け入れて…自分の気持ちに決着をつけるまで…。 
そんなに…長いことじゃないと思うし…。 」

ただでさえ難解な西沢の心の迷路に、傍から余計な刺激を与えることが賢明な策だとは、滝川には到底考えられなかった…。
自然に…流れのままに…少しずつ癒されていくのを待つべきだ…。

それを聞いて…珍客は殊更…穏やかに微笑んだ…。

「でもねぇ…あれはこの世にあってはならないものなの…。
分かるでしょ…?
器は所詮…器…それ以上のものでもそれ以下のものでもないわ…。
あのまま何年置こうと…それだけのものでしかないのよ…。 」

確かにその通りだ…と治療師としての滝川は思った…。
それでも西沢が憔悴しきっている今の段階で…酷な話を持ち出すことには躊躇いがあった…。

「大丈夫…心配ないさ…。
紫苑は必ず自分の手で始末をつける…。
これまでだって…ずっとそうしてきたんだから…。 」

 そうは言っても…不安がないわけではなかった…。
いつもと変わらない平静さを装っている西沢だが…その何気無さがかえって不気味…胸の内で何を考えているのかを想像するのが怖いような…。
西沢という男を誰より熟知している滝川にさえも見えない部分はある…。

「スミレちゃんの忠告…心しておくよ…。
好ましくない方向へ向かっていくようなら…その時はちゃんと軌道修正させる…。」

思ったより素直に忠告を受け入れた滝川に…スミレも安堵して大きく頷いた…。

それじゃ…さっそく撮って頂こうかしらぁ…。
コースはこの際なんだっていいけど…できるだけ美形に撮ってちょうだいねぇ…。

「それは大丈夫さぁ…スミレちゃん…写真は口きかねぇからな…。 」


 

 本来の自分を取り戻して意気揚々と戻って来たノエルだったが、いざ新しい気持ちで生活を始めてみれば今までと何処といって変わるところもなく、毎日が静かに過ぎていくだけだった…。

 あの頃、心の落ち着く先のないノエルのために、結婚という形をとってノエルに居場所を与えてくれた西沢…。
何時の日にかノエルが16歳の自分を取り戻せたなら…そこから再出発できたなら…笑って自分の許から旅立たせる…そう心に決めて…。

 今…改めて何ひとつ変わることのない平穏な日常を享受している自分を思うと…西沢がどれほど懸命にノエルのためを考え…ノエルにとって過ごしやすい家庭を築いてきてくれたかが痛いほど分かる…。
奇跡としか思えない出産を繰り返しながら…けれど…女性としては生きられないノエルのありのままを受け入れて…それでも幸せだと言ってくれる…。

「ねぇ…紫苑さん…僕はまだ…ここに居てもいいの…?
僕は…もう…紫苑さんの奥さんってわけには…いかないよね…。
やっぱり…実家に戻らなきゃいけないのかな…? 」

長いこと胸にしまってあった不安…恐る恐る訊ねてみる…。

えぇっ…?

突然の問いかけに怪訝そうな西沢の顔…。

「いきなり…どうしたの…?
ここはノエルの家なんだから居ていいに決まってるじゃないか…。
男でも女でもノエルはノエル…奥さんじゃなくても…僕の家族だよ…。

ノエルがここを出たい…って言うなら…それはそれで仕方ないけど…。
できれば…アランたちがもう少し大きくなるまで一緒に居て貰えると嬉しいんだけどなぁ…。 」

遠慮がちな西沢の言葉…。
ノエルの背中を押してやらなければ…と思いながらも…いざとなると躊躇ってしまう…。
そうしてずるずると…何年も先延ばしにしてきたノエルとの別れ…。

「僕はここに居たいよ…。
けど…完全な男になっちゃった僕は…もう紫苑さんにとって…何の意味もない存在なんじゃないかって…。 」

そう口に出してみて、ノエルはあっと思った。
慧勠を産んで機能停止してから…ずっとノエルを悩ませてきた不安の原因はそれだと…やっと気付いた…。

「ノエル…そんなこと考えてたの…?
意味は…在り過ぎるくらいだ…。
なんと表現していいのか…言葉にするのはとても難しいのだけれど…。 」

時が来たのだ…と西沢は感じた…。
失うことを怖れてずっと曖昧にしてきたこと…この先のふたりのことを…しっかりと話し合うべき時が…。

どんな結果が出ようと…もう…回避する術なし…だ…。

西沢はひとつ…大きく溜息をついた…。









次回へ

今日の一品…白ゴーヤの落花生和え…dove風…。

2009-07-19 18:15:40 | 簡単手抜き料理
 ブログ仲間の皆さま…御来訪の皆さま…大変御無沙汰しております。
御蔭さまで無事任期を終えて帰って参りました。
しばらくは仕事モードから散歩モードに…(喜ぶべきかどうかは甚だ疑問と致すところですが)…変換…。
また宜しく遊んでやってくださいませ…。

 いやぁ…実に素敵な職場でした…。
仕事自体もさることながら職員同士のチームワークの素晴らしかったこと…。
雰囲気も最高でした…。

 最後の日…朝からあちらこちらで職員さんに労いの声をかけて頂いたうえ…帰り際…部屋を出て行こうとするdoveの背中に向けて思いがけず大勢の職員さんから温かい拍手まで…。
ただの臨時職員それもひと月だけのdoveに…なんという有り難い御心遣い…胸が熱くなり衷心より一礼して戻って参りました…。
(…職場の皆さま方…本当に御世話になり有難うございました…。)


 さて…今日のひと品…白ゴーヤの落花生和え…。
このゴーヤは記念に初生りを…と…チームの皆さまから頂いたものです…。
職場は農業関係ではありません…が…庭で育てていたものを上司がわざわざ朝のうちに摘みとってラッピングしておいてくださいました…。

 白ゴーヤは苦味が薄くサラダ向きだそうです。 
種を取り除き、薄くスライスして軽く塩をふり、水が少し出たところでさっと茹でます。
茹で加減…doveは歯応えがシャキッとしている方が好きだなぁ…。
茹で過ぎるとヘロヘロ…。

 落花生は自宅にあるカラつきのものを使用…。
カラと薄皮を取り除き、細かく刻んで白ゴーヤと和えます。
味付けは醤油だけでもいいし、醤油マヨネーズにしても美味しい…。
御好きなドレッシングで召し上がってください…。

 う~ん…せっかくの白ゴーヤ…上司とチームの方々の御気持ちなのに…なんていい加減な料理…。
まったく…困ったものだなぁ…。

ほのかな苦味が美味しい…白ゴーヤの落花生和え…dove風…お試しあれ…。






散歩道で拾った話…第三百七十七「ドバト・キジバト・セグロセキレイ・カルガモ・コサギ」

2009-07-12 17:19:47 | 生き物
 御無沙汰致しております。
御誕生会にコメを入れてくださった皆さま…有難うございました…。
今日やっとコメ辺を書きました…。
任期も残り1週間…来週後半には皆さまの御宅へ伺えるようになるやもしれません…。
また宜しくお付き合いくださいね…。

 さて…今日の画像…最初はドバトです…。
散歩道の川にはドバトがたくさん居ますが、天気の良い日など、こうしてコンクリートの護岸の上で日向ぼっこをしている姿をよく見かけます。



 次の画像はキジバトが巣作りの為に枝を運んでいるところです。
他の画像は初夏のものですが、この画像は桜の頃に撮りました。
光が入ってしまってぼやけていたので使わなかった画像ですが…こんなのも面白いかも知れないと思ってUPしました…。



 セグロセキレイ…つがいで来ていました…。
古いデジカメで頑張っているdoveですが…鳥を撮る時にはやっぱり…一眼が欲しいなぁ…。



ズーム最高にしても…どうしても画像がすっきりしないんですよねぇ…。





 若いカルガモ…この子の居るグループは3~4羽ですが…みんな体色が少しずつ変わっています…。
羽の色がやけに濃かったり…この子はほら…胸が赤っぽいでしょ…。
doveは秘かに…オッシーくんの子供なんじゃないか…と疑っているのです…。



武者震いのコサギ…。
これは最近の画像です…。
可愛いなぁ…。

さて…と…あと1週間…仕事頑張らなくっちゃね~…。






7月生まれの方…御誕生日おめでとうございます…!

2009-07-05 17:01:20 | 今月の御誕生日
 今日の散歩道は上天気ですが、少しばかり頼まれごとがあって、朝からPCに齧りついています…。
それでも昨日はね…ほんの10分ほどだけど川を覗きました…。
バス停に向かう橋のところでdoveちゃんずがカルガモの親子を発見したというので…。

居ました…居ました…。

洲の草叢の中にカルガモ母さんと雛が2羽…もう随分と大きくなっていましたが…まだまだ赤ちゃん…。
画像…一応は撮ったんですが…草が邪魔になってはっきり見えません…。

残念…。

まっ…元気な姿を見られたからいっかな…。


 それでは今月の祝菓子…香り高いコーヒーゼリー…です…。
真ん中にたっぷりの生クリーム(無糖)を注ぎ、周囲をホイップクリームでデコレーション…。
コーヒーゼリーと生クリームのコラボって絶妙だよね~…。

あ~ら今度はゼリー…doveったら~また手抜きなのぉ~…。

そうそう手抜き…って…みたいなもんだけど…でも…これはインスタントじゃないよ~…。
ちゃんとdoveんちでコーヒー豆ドリップしたからね…。
インスタントでも悪くはないんだけど…やっぱり味も香りも違いますな…。



さて…今月の該当者の皆さまです…。



 ひだまりさんちのお兄ちゃん   

 ひだまりさんちのファースト・エンジェル 

 おつ父さん  

 おつ父さんちの姉ちゃん  

 リリーさん 

 リリーさんの甥っ子さん  
 
 yuyaさんちの息子さん   

 りかどんちの御主人   

 りかどんちの次男くん   

 ほっくんパパさんのお姉さん  

 ゲンさん  

 ゲンさんの奥さま    

 mekomeko家長男(ベッカム似一児の父)さん  

 mekomeko家次女さん     

 mekomekoさん妹家(次女)の長女さん   

 mekomekoさん妹家(次女)の次女さん    

 meomekoさん妹家(次女)の長男さん    

 mekomekoさん妹家(四女)の長男さん   

 hideさんの奥さま   

 KA-SANの次女さん 

 珠さんのお母さま  

 珠さんの妹さん  

 NATURALさんの御父さま 

 そして…今月御誕生日の読者の皆さま 

{/dog_love/} reomama家の蘭くんうちの子記念日 



 7月生まれの方…御誕生日おめでとうございます…!
あなたの未来が輝けるものでありますように…!   


 doveが前に御誕生日を伺っていて、此処にUPされていない御仲間や御家族などが居られましたら御免なさい…御手数ですが再度御知らせくださいね…。

 今月…御自身が御誕生日…御家族や知人が御誕生日…応援したい人が居る…記念日などで御祝したいことがあるなどなど…ありましたら…御気軽にコメにてお知らせください…。
御参加…御待ち申し上げております…。