徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

年末…福引…大当たり…?

2006-12-30 22:00:00 | オカン
 前にも話したことがあるかもしれないが…自分はくじ運がめっちゃ悪い…。
たとえ…抽選券が何十枚存在しようと…当たりくじが増量されようと…自分のくじ運には無関係のようだ…。

 それが…一度だけ…大当たりしたことがある…とは言っても小さな店の福引だからたいしたものじゃないんだけど…。
抱えられるくらいのわりとでっかい白いうさぎのぬいぐるみ…子供がまだ小さかったから大喜びした。

 まあ…だいたいティッシュだね。
はずれくじの定番…。
だから…宝くじも買わない…。

 逆に大当たりするのが…○○の役員とか…××の委員長とか…これもくじ運…。
お役目とお仕事ばかりがやってくる…。
運が悪いというべきなのか…良いと考えるべきなのか…。


 福引といえば…今も昔も買い物の楽しみだけど…昔は今じゃ考えられないような物も景品になっていた…。

 現代ではほとんどの成人女性が運転免許を持っているけど…自分の子供の頃は男でも持っていたりいなかったり…。
女性が運転するのはお転婆…だと思われていた頃だ…。

御多分にもれず…オカンも免許を持っていなかった…。

 年末の買出しに出掛けたオカン…いっぱい買い物をした後で福引をした。
それが…大当たり…!

なんとなんと…ブリキのガンガン…。
それもおっきいのふたつ…。

分かる…?
ブリキのガンガン…。

 昔の衣装ケース…長さ約90センチ…幅60センチくらいかな…。
鈍い銀色…金属だから結構重いの…。
それがふたつ…。

 喜んでいいのか…悲しんでいいのか…。
オカン複雑…。

 当時は家庭に電話なんかないから…えらいの当たっちゃったの…お父さん迎えに来て…ってわけにもいかない…。

 とにかく…オカン…両手にいっぱいの荷物を持ち…両脇にガンガン抱えて…商店からの道のりを…えっさほらどっこい…歩いて帰ってきた…。
その姿たるや…見たからには…笑うしかない…。

 ほんとに重くて…泣きそうだったわよ…。
あの頃は若かったからねぇ…今なら誰かにあげちゃうかも…。

思い出すと…そう言って笑う…。

 まあねぇ…自分なら…預けておいて…後で取りに来るけどな…。
それができなきゃ…やっぱり…あげちゃうかもなぁ…。
だって…普通…そう簡単に抱えられないよ…あれ…。

 そう…オカンが大きなガンガンを抱えられたのにはちょっとしたわけがある…。
普通の人より腕が長いのだ…。
…にしても…よく…ふたつも抱えて帰ってきたよな…。
40キロあるかないかの体重の…その細っこい身体でさ…。

 ちょっと…どっか妙ちきりんで可笑しくても…母はやはり…偉大なんである…。
手に入れたものは放さない…オバサン魂!
これがなきゃ…やりくり生活は成り立たないって…。

 できれば…もそっと…いいものが当たると良かったね…オカン。
温泉旅行…とか…テレビ…とか…さ…。
 テレビ背負って帰ってきたら…みんな大喜びするぜ…。
ぜいぜい…言ってても誰も笑わないかも…。


おっと…こんなことを言ってると…ばちが当たるかな…。