徒然なるままに…なんてね。

思いつくまま、気の向くままの備忘録。
ほとんど…小説…だったりも…します。

今年も…餅つき無事終了…!

2006-12-29 12:12:00 | ひとりごと
 今年も…ようよう餅つきが終わった…。
昨日のことだ…。
 以前は四升ばかり餅をついていたんだが…ひとりで四升はしんどい…。
このところ…三升に減らしている…。

…ってつくのは機械なんだけど…。
それでもひとりで三升…御鏡さんから雑煮用まで丸めるとなると…ちょっと手間…。

 自分ちは…もともとは御鏡以外は伸し餅を四角く切り餅にしたものだった…。
餅は非常に切り難い食材なので…体力的に丸餅に変えちゃったわけ…。
 どうもね…三重県辺りが境目らしいよ…。
西の丸餅と東の角餅…。

 この十何年…こうしてひとりで正月の餅をつく…。
ひとりで大鏡と小鏡を作り…雑煮用の餅を丸める…。
 休みが変則だったから…わざわざ27か28に合わせたこともある…。
特に信仰心が厚いわけじゃないけど…これも一応…神事だからさ…。

 一昨年までは…おせち料理もずっと作っていた…。
かまぼこみたいに…買ったものや貰ったものも…その時その時…あるけどね…。
 できるものだけ前以て下ごしらえをしておいて…大晦日の午後から平均14品くらい…何とか手作りする…。
 作り方なんか誰にも教えて貰ったことがないから全部自分勝手なオリジナル…。
味の保障はまったくない…。

 何年か前までは五の重まで作っていたけど…昨今は四の重と皿物…。
下手したら三の重と皿物…。
 世の中贅沢になって…何日も同じもの食べないようになっちゃったから…。
スーパーも元日から開いてるし…その時その時で作りたての方が美味いに決まってるもんね…。

ずっと何とか形だけはやってきたけど…今年は…お休み…。

 ちょっと体調を崩したのと…毎年…三日目には食べ飽きて残るのと…で去年と今年はさぼってしまった…。
作らないってのは楽なもんだね…ほんと…くせになりそうだ…。

 だけど…買った料理は…好みの味ではないから自分的には不満が残る。
だって…いいとこの料理予約しても…めちゃくちゃ砂糖甘いじゃない…。
特に…煮物が美味くないんだ…。

えっ…おまえの下手くそな料理よりはましだって…?

あははは…確かに…そうだな…。
相手は本職さんだもん…そりゃぁ敵わんよ…。

あっ…いかんいかん…作って貰って贅沢言っちゃ罰が当たる…。
有り難く頂かなくちゃいかんな…。

だし巻きだけは作って…と娘が言うので正月過ぎてからあらためて作ってやる…。

 そんなこんなでおせちも大掃除も手抜きなんで…餅だけはちゃんとしなきゃって…まあ…オンボロな身体に鞭打って…頑張ってるわけよ…。
なんたって…餅っていうのは…神さまに捧げる供えもんだからね…。


 子供の頃…父方の叔母の家に親戚が集まって毎年餅つきをやった。
親父の子供の頃は家で餅をついていたらしいが…時とともに自宅ではやらなくなって道具をしまいこんでいたのを…叔母の引越しがきっかけで復活させた…。

 叔母の新しい家の庭が広かったのと…もち米やヨモギ…餡子の下準備についてよく知っている祖母が…その頃は小さい子供の居る叔母の家で家事を手伝っていたからだ…。

 今と違って家庭用の機械なんかはない時代だから…勿論…臼と杵…。
臼は木の臼ではなくて石臼だった…。

 杵を振れない小さい頃は丸める方…少し大きくなると親父や義理の叔父・従兄に混じって返しや餅をつく方にまわった。
まだ杵を振れない時分から…予め熱湯で温めて湿した石臼に蒸したもち米を入れて小突くところから返し…本突きまでずっと見ていたから…それほど難しいことではなかった…。

 手早くついて…手早く形成しないと…餅が怒る…。
つまり…角化してしまう…。
持ちつきは…時間との勝負なんだ…。

 米とぎと小突きが作業の中では最もしんどい…。
餅をつく段階では小突きが一番重要で…八割から九割方…小突きでつく…。
小突きさえ十分してあれば…餅はすぐにつける…。

 大人から子供まで大勢が集まってワイワイガヤガヤ騒ぎながらの餅つきは忙しいけれど楽しかった。
餡子を入れた草餅や大根おろしで食べるからみ餅…。
 からみ餅はつきたてじゃなきゃ美味しくないよ…。
その味は自分とこでつく者だけの特権なんだ…。

つきたての餅を頬張りながらみんなで新年を迎えるための大切な餅をついた…。

 祖母が骨折して…下ごしらえをする者が居なくなってから…家族・親戚での餅つきはまた…消えた。
祖母はその後も病気になったり…認知症になったりで…とうとう餅つきを復活することはできなかった…。

 実家では…その後は毎年餅を買っていた…。
餅つきはなくなったけれど…神棚や仏壇にお供えする餅は毎年必要だったから…。

 所帯を持った時に…それまで餅のつき手がなくて田舎から送って貰ったもち米を余所にあげていた姑が…おまえつけと言わんばかりに…餅つき機を買うことを勧めた。
連れ合いも乗り気で…ってあんたがつくわけじゃなかろうに…餅つき機を買ってしまった…。

 以来…毎年…神棚もないこの家のために…自分は餅をついている…。
まあ…家内安全を願って…ってことで…。
だって…せっかく…大切なもち米送ってくれる親戚に…もう要らんとは言えないし…。

嫌いじゃないからね…こういうことは…。
無理強いされるのは嫌だけどさ…。

それに…毎年…娘たちが美味しいっていっぱい食べてくれるんで…へへへ…。

 前の晩から…とぎ汁が透明になるまでといで浸しておく…。
とぎ汁が濁っていると餅が黄色く…黒く…とも言うけど…なるんだよ。
まあ…家で食べる分には…それほど神経使わないけど…家の神さまのお供え分はやっぱり白い方がいいじゃない…?

 
 さあ…今年も餅つき終わり…娘たちが喜んで食べてくれたのを励みに…後は…涙…涙の大掃除…腰よ…腕よ…耐えてくれ…!